中央アジア最後の国へ

ついに、ついにウズベキスタンを抜ける日が来ました!

食事と気候にはたいそう苦しめられ満足度ワースト1位の座にダントツで君臨してますウズベキスタンさん。あなたという国を一刻も早く脱出したくてたまらなかったです。

サマルカンドのブログにもちょっと書いて、これは坊主とも話したのですが、私は自分1人旅だったとしたら延泊してもっとゆっくり観光したかな?なんてあの時はまだ悩んでましたが今なら間違いなく言える、私は一人でも移動を続け1日でも早くこの国を出る努力をしただろう、と。ヌクスに延泊してモイナク観光という選択肢もなかったわけではないですが、もう隣の国との国境がすぐそこだってのに行かないわけにはいかないんですよ。

というわけでホテルの朝食を諦め、朝一で宿を出発しました。今日はやることてんこ盛りなので早朝移動です。バスを乗り継ぎ、タクシーに乗って国境まで。

移動中、何か見えました。多分お墓?運転手さんがわざわざ停まってくれて写真撮影。

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国境手前

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いちいち撮ってないですけど、中央アジアの国境は大統領同士が握手してる看板をよく見たような。気のせいでしょうか。

とりあえず気合いれすぎたみたいで、国境まだあいてませんでした。9時オープンだそうで、30分近く待ちぼうけです。現地人の親子2人が私たちより先に着いて軍人さんとお喋りしてました。ウズベキスタン人でしょうか、トルクメニスタン人でしょうか。

 

あ、次行く国はトルクメニスタンといいます。日本にいたらあんまり聞かないですね。

実はこの国ちょっとめんどくさくって、入国するのにビザが必要なのですが、観光ビザがとれないんですね。いやとれないことはないみたいなんですけど、現地人だとか現地の旅行会社からの招待状が必要だったりお金がたんまりいるらしく、入国後もガイドをつけなきゃいけないとかちょっと現実的じゃないのです。

だから私たちのような貧乏人は「トランジットビザ」というのを申請してそれで入国するのですね。「トランジット」なのであくまで観光目的ではなく、〇〇国から△△国に行くためにトルクメニスタン通過させてくださいね~っていうビザです。というわけで私はこのビザをキルギスビシュケクで申請してましたので、ウズベキスタンからアゼルバイジャンに行きたいので通らせろっつって、向こうもまあ良いぜっていうんで入れることになりました。トランジットビザの有効期限は5日間なので、その間に移動と観光をダッシュで済ませなければなりません。建前上はもちろん観光は禁止されていますが。

 

というわけで、5日間の限られた時間を有効活用するためにあらかじめスケジュールを組まなければなりません。ということで我々の建前上のプランはこちら。

1日目:ヌクスから入国して、タクシーでタシャウスに向かい夜行列車でアシガバード

2日目:翌朝アシガバード着、アシガバード

3日目:夜行列車でトルクメンバシへ

4日目:トルクメンバシからフェリーでアゼルバイジャン・バクーへ

 

ただ実際のプランは…

1日目:ヌクスから入国、クフナウルゲンチをがっつり観光してヒッチハイクでダルバサへ

2日目:ダルバサからヒッチハイクアシガバードへ、アシガバード

3日目:アシガバードをがっつり観光してから夜行列車でトルクメンバシへ

4日目:トルクメンバシからフェリーでアゼルバイジャン・バクーへ

と、なっております。1日目と2日目が違うだけで後半は一緒です。

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地図の縮尺の関係上一部地名がうつってませんがご容赦を。

 

入国の際、実際に5日間の行動予定と移動手段を聞かれました。私は建前上のプランを答えましたが、坊主とは打ち合わせを一切していなかったため、坊主はたしか「初日からアシガバード行きます!」みたいなよくわかんない答えをして審査官を混乱させていました。すごい坊主です本当。実際プランを短く答えすぎるとビザが3日間だけになっちゃった、みたいな人をブログで見たので上手くやらないと早く抜けなければいけなくなっちゃうのです。

 

で、建前プランと実際のプランで決定的な違いが1泊目の夜ですね。ダルバサというところに向かいます。ここはトルクメニスタンで一番有名な観光スポットでしてここを見るためにみなさんわざわざめんどくさいビザを取得してまで入国するんですねー。まあダルバサの説明はおいおい。

 

で、入国審査ですが今までで一番厳しかったです。入国書類を記載して体温チェック、入国してからの大まかなプランと移動手段、あとはバックパックを開けての荷物検査、靴も脱いで金属探知機通過。まあ今までのが緩すぎたっちゃ緩すぎたと思うんですが、やっぱり緊張しました。

ほいで、入国審査を終えクフナウルゲンチまでタクシー出すよ~ってんで、しかも料金はたった2マナトというのでなんの疑いもなく乗ったらそのタクシーはイミグレの敷地から出るためだけ(1㎞くらい?)走って降ろされました。ぽかんとしました。

 

ちなみに…この国は公定レートと闇レートが存在します。公定レートだと1$≒3.5マナトくらいですが闇レートだと1$=17マナトくらいです。たぶん。だからATMとかオフィシャルの両替所に20ドル持ってっても70マナトにしかなりませんが、闇両替してくれる人のとこに行けば340マナトになるのです。なんでそんなことになるんでしょうね。頭悪いのでわかりません。

だから2マナトなんて13円くらいなんですがそれでも騙されたことには違いないので腹立ちますねー。ほんとタクシー運転手って人間は…。

で、敷地の外に出るとちゃんとした(?)タクシー運転手たちがわらわら群がっていたのですが、どうも言い値がやっぱり高い。しかし他の移動手段もないし、町まではかなり遠いし…と困っていたら、先ほど出発した車がものすごい勢いでバックして戻ってきました。中にいたのは国境を一緒に越えたマレーシア人の男性で、あとはそのガイドとドライバーです。たぶんガイドのご厚意で「クフナウルゲンチまで乗ってく?」とわざわざ戻ってきてくれたのです。ありがたく乗せてもらって、クフナウルゲンチの観光名所まで一緒に連れてってもらうことになりました。

マレーシア人はライアンと言って、彼はトランジットビザの取得が出来なかったみたいでわざわざ観光ビザをとったみたいです。だからガイドいるんですね。

 

というわけで早速観光。

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内またのライアン。すんごく良い人だった。

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と、こんな塩梅です。世界遺産だったかな。歴史について調べないとね…

にしても点々としていてバスが通るような道でもないし、私たちライアンに拾われなかったらどうしてたんでしょうねこれ…。

 

このあとですがガイドのほうから「ダルバサに行くから君らも乗ってくか?もちろんライアンが良いって言えばだけど…」と声をかけてくれました。ダルバサには我々野宿するつもりできたのですが、むこうはユルト泊やら色々オファーしてくれました。ただ貧乏人なので10$だけ払ってダルバサまでの移動だけお願いしました。ツアー会社もなかなか大変みたいで、外人2人を10$で乗せていいかわざわざ会社に電話で確認とってました。海外でわざわざこんなこと電話確認するなんて相当レアケースな気がします。さすが厳しいですね。

 

お昼。ついにプロフでもラグマンでもマントゥでもないものが出てきました。

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トマトときゅうりのサラダは変わらず。

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トルクメニスタンのナンバープレート

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お世話になったライアンの雇ったランクル

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さて、クフナウルゲンチの街を本格的に離れる前に野宿に備えて食料調達。砂漠なので3リットルの水を買い、適当にお菓子を買い込みました。

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いざ出発!

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と思ったららくだが現れました。一瞬野生かと思いましたが足に手錠みたいなのついてたんで走れなさそうです。にしても道路を牛や羊や山羊が横切るのは見慣れましたが、らくだに横切られたのは初めて。すごいです。

 

さてさて長くなったので次に続きます。