カラガンダの日本人慰霊碑

夜遅くまでやかましかったカザフスタン人、カラガンダ駅には4時半頃到着予定だったと思ったけど、朝3時半から騒音で起こされます。どうやら昨日配られたシーツとタオルをかたずけ始めた模様。早朝着の便で1時間前からやらなくたって…と思いますけど見た感じみなさんぐちゃぐちゃに丸めて返すのかと思いきや結構綺麗にたたんで返却してるみたいです。気遣うところ絶対に違うと思うんですけど。

 

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早朝カラガンダ鉄道駅に到着。

 

まだ薄暗いので駅の外にあるベンチに腰掛け日の出を待ちます。隣に座ったおじいちゃん、失礼ながら変な匂いがするなと思ってたら義足でした。汗で蒸れるもんね。カザフに入ってからやたら義足の人を見る気がします。最初はたまたまかと思ったけど、カンボジアと同じくらいの頻度で見るんですよね。なんかあるんでしょうか。

 

明るくなって人の動きも出てきたので、駅前のターミナルに出て宿近くまで行くバスを待ちます。目当てのバスがなかなか来ないので、この後行こうと思っているカラガンダの南の町スパスク行の111番バスを探すもそれも見当たらず、このへんから出てないのかな~と色々と考えてたら自分の今のりたいバスがやっとこさ来たので乗車。

 

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カラガンダも安宿はそんなに多くないんですけど1件だけ自分でも入れるお宿があったのでそこへチェックイン。中央アジアのどの国も朝はあまり早くないようで、行ったらオーナーが寝起きでしたけど嫌な顔せずいれてくれました。もう8時とかだったんですけどね。ドミを予約したはずが、変な形をしたお洒落な部屋にいれてくれました。あとで他の人もチェックインするからね~と言われましたけど、嬉しいような緊張するような。ドミに知らない人と二人きりというのはいままでありましたけど、ツインルーム(トリプル?)に二人きりは初めてなので少しドキドキです。

 

さてこのカラガンダアルマトイであったカラガンダ出身のカザフスタン人に言わせると何もないから頼むから行くなとお願いまでされていた街でした。自分の街に行くなってどういうことなのか、群馬とかそういう感じかしらと勝手に想像しながら来てみましたがバスから覗いた風景だとそんなに田舎ではないんですよね。むしろ結構栄えている印象で。

ただ今回街の部分というよりも、ここに抑留者の慰霊碑と博物館があるっていうのを聞いたのでやってきたわけです。まあ日本人に所縁のある場所にせっかく来たわけですから行かなきゃもったいないです。

 

というわけで宿に荷物を置いて、まずは慰霊碑を見に宿の人に111番バスがどこで乗れるのか聞いてみるとそんなバスはないとのことです。共有スペースにいた英語の喋れるカザフスタン人の女の子が通訳してくれて、宿の人やその場にいたおじさん達みんな色々調べてくれたんですがスパスク行のバスを知らないとのこと。あ、スパスクとは慰霊碑近くにある町の名前でカラガンダの南約30㎞のところにあります。

さ~困ったな~と思っていると、タクシーで行きなさいとみんなに進められ、往復で7000テンゲとのこと。7000テンゲ(約2000円)…。でかいなあ、でもこれを見に来たんだし、なんとなくこれケチったらすごい小さい人間に見えるよなあと謎に世間体を気にしてタクシーをお願いすることに。私ってばどんな人間だよ一体。

 

というわけでタクシーを走らせあっという間についた慰霊碑です。

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慰霊碑の更に奥。

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思った以上に何もない場所に、ひっそりとそれはありました。日本人の慰霊碑は、各国並んだ慰霊碑の中でも一番奥にあります。

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ぽつんと何もない。ここは冬だってめちゃくちゃ寒いらしい。辛かっただろうなあ。帰りたかっただろうなあ。歴史のことは何も知らない自分だけど、この場所を目にしてなんとなくぐっとくるものがあります。

 

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慰霊碑の前で手を合わせてその場をあとにし、道路を渡って反対にある戦車へ。これもきっと大戦中に使われたものでしょうか。

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いけてるタクシー運ちゃんが「Yo姉ちゃん写真撮るかい?」と聞いてくれましたけどこんなんと写真撮ってもなあと思ってお断りし、カラガンダの街へ帰りました。

ちなみに言い値7000テンゲだったのにこの運ちゃんはなぜかメーターも回していて、はて?と思っていたのですがホテルに着くとメーターは6950テンゲになり、7000テンゲ渡すと50テンゲお釣りくれました。わーい得した気分。

 

で、宿に帰り次は西へ行った街にある博物館へ…と思ったんですけど、どうやらカザフに入ってからすこし体調が悪くてですね、悪いって言っても鼻水がとまらないだけないんですけど。いや、とまらないだけっていっても鼻の下がテカるくらいにはひどく鼻水がたれてるんですけど、そんなんでちょっとお休みすることにしました。南旅館を離れて食生活が乱れたのも原因な気がしないでもないです。というわけで博物館は諦めて近場だけみてまわることに。

 

F氏からおすすめされたカラガンダの見どころ。炭鉱労働者像です。街の見どころとして一番最初にこれがあがってくる時点でカラガンダのやばさが伝わってきます。こういうところかな、行かないでくれって言ってた点は。

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逆光なので、後ろ姿もどうぞ。広背筋が見事です。

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近くにあった遊園地のような公園です。100テンゲくらいでジュースが売っていたので文字が読めないけど適当にボタンを押したら昔飲んだようなイチゴの炭酸ジュースが出てきました。置いてるアトラクションもなかなかシュール。

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鼻水が止まらなくなったところで、さて宿に帰りますか…と思い夕食どうしようかな~とふらふらしていたら何故か間違えてテラスのあるレストランに入ってしまいました。

メニュー見せてって言ったらまあ座れ、と言われそのまま座ったらこのざまです。

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なんか野菜のっかって見えないけどステーキです…。風邪を治すには肉片じゃなくてちゃんとした肉を食べなきゃだめなんですよ…。33ドルの宿に泊まったくせにずいぶん贅沢するじゃないですか…。

東南アジアでは「これくらいいいよね」の小さな贅沢だったのが最近あからさまな贅沢に変わっていってます。疲れてるんでしょうか私。

 

宿に帰っていつも通りシャワーを浴び眠りにつくと、夜中に同じ部屋で寝ていたお姉さんが急に起き廊下へ出て行ってしまいました。そうすると部屋の奥(部屋の写真2枚目の赤い椅子のあたり)の暗闇から何やら黒い影が動いたように見え、気付くと知らない男がそこに寝てました。どうやら酔っぱらいのようでいつ入ってきたのか、お姉さんが出てったのが先だったと思ったけど、その後に入ってきたのか私は寝ぼけてたのでまったくわかりませんでしたが、数人のお仲間が救助しにきました。私はと言うと結構な騒ぎの中ずっとうとうとしている一方で、よくよく考えると部屋に知らない男が寝てるってかなりこわいと思うんですけど私の睡眠欲に勝てるものはそうそうないみたいですね。

思い返せば友達と二人でセブ島に旅行に行ったとき、深夜に火災報知機のベルが鳴ったのですが友達が起きて廊下を見て、「誰も逃げてないよ~」の一言でベルが鳴り続けてるのに2人そろって布団を頭まで被り二度寝したことがあります。ど阿呆を通り越してます。気をつけよ…。