稲城亜丁自然保護区へ

今日はついに稲城亜丁保護区へ!

チケットセンターが朝6時半から開いているとのことですのでそれに合わせて早起きしていくぞー!と思っていたのですが、宿の人曰く「チケットセンターまで5㎞あるよ?しかも結構な上り坂よ?」とあほなこというので、朝7時半のシャトルバスに乗り込みチケットセンターへ向かうことにしました。結果、歩かなくて本当によかったなと思えるような坂道でした。シャトルバス片道5元です、ちゃりーん。

 

チケットセンターの写真はとり忘れましたが、バスを降ろされてからエレベーターに乗らされ上までいき、若干離れたチケットセンターまで歩き入域料と自然保護区までのバス代を支払い、バス乗り場まで歩くという感じでした。なんでそんなバラバラなところに色々作っちゃうわけ?ばかなの?ちゃりんちゃりーん。

 

というわけでチケットセンターから亜丁村(自然保護区まではバスで40分ほどかかります。このバスがまた絶景でした。座るなら左側をお勧めします。

こんな風景が見られまっせ。

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またまた山沿いに作られた道を走り、亜丁村を通り過ぎたらやっと自然保護区入り口で降ろされます。こんな感じで舗装された道なのでわりと歩きやすいです。

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さて、着いたはいいけれど色々と見どころが多いんですよね保護区内に。どこ行こうかあんまり決めてなかったんですが、とりあえず五色海と牛なんたら海(ミルクレイク)だかを目指すとしてそこまで歩こうと思うのですが、入り口から近くに沖古寺というチベット仏教寺院があるそうなのでまずはそこに向かいます。

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こんなような川を渡って

 

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岩に描かれた宗教画を見て

 

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ででん。

かっこいい…!

内部は写真撮影禁止でしたが、またまたカラフルな宗教画が一面に描かれていました。みんなスルーしていってしまうのかあんまり人がいないのでゆっくり見学できます。お坊さんたちは「ターシデレィ!」と、ウェーイ!みたいな感じで挨拶してくれるのでとても良いです。

 

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さてここから登ってすぐのところに珍珠海なる見どころもあるそうですが、そこは時間があれば帰ってきたときに見るとして、五色海方面へ歩きます。

 

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と、思ったらここでミニバス乗り場が現れまして、なんと五色海まで片道12㎞あるそうです。ミニバスのチケットを買ったら6.7㎞分は乗せてってやるぞ?とのことです。私は中国のこういうところが本当に大krいです。ぐぬぬぬぬ。

標高4000m近いところで片道12㎞も歩けるわけないじゃないですか。というわけでミニバスチケットお買い上げ。ちゃりーん。

 

ミニバスに乗って約25分です。やっと登山口?なるところに到着しました。

天気があまりよくないけれど、なんだかすごいものがそびえたっているのがわかります。当たり前ですがひとつひとつ山には名前がありますが、こんなような山が四方八方にありますのでどれがどれだかわかりません。

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ここまでくれば目的地まであと5.3㎞一生懸命歩くまでです。なお希望者はお金を払えばここから馬に乗れます…。チベットの人たちが馬を引いてくれるそうです。ちなみに道は馬のうんこだらけです。失礼しました糞だらけです。空気はきれいですが呼吸をするのが少し躊躇われます。

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道は正直そこまで険しくはないですし登りやすいです。

ただ、お?これゴールはもうすぐそこだな?と思えるような休憩所が1つあり、そこからがとてもしんどかったです。

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登っても登ってもつかない。

ところで私の目指す牛なんとか海は標高4600m、五色海は4700mあるのですが中国人のみなさんやたら軽装です。そこらへんで売っている酸素ボンベをスーパーの袋に5本くらい入れて持ち歩き、中にはトートバッグの兄ちゃんや厚底スニーカーのお姉ちゃんやへそ出しルックのお姉ちゃんまでいました。なんだか用心してきたこっちがバカみたいですが、立ち止まると寒いし周りに惑わされずちゃんと準備をしてきたほうがいいですよ。

 

もうすぐで五色海に着こうかというところで、とある中国人3人組に写真を頼まれ、ついでに私も撮ってもらったのですがこのうち1人が日本語の喋れる女の子でなぜかこの後一緒に登ることになりました。

菊ちゃんという子で、菊ちゃんは私からしてみたら典型的な中国人。ファーがついた分厚いコートを着てサングラスをかけ、良い写真が撮れそうな場所に着くとそのコートとリュックをそこらへんにぶん投げて「グー!」とポーズをとる子です。今回は会社の同僚たち7人で来ているらしく、本当にあんたら同僚なの?と思えるくらいお友達同士のように楽しそうにしてました。日本にいる中国人観光客の姿を見ているとやかましいというイメージしかないですが、いややかましいのはこっちにいても事実ですが、本当に中国人は楽しみ上手な人たちです。街では正直そこまでうるさくないのに観光地だと彼らのテンションは爆発します。知り合いだろうがそうでなかろうがわちゃわちゃ喋って本当にいつも楽しそうです。

 

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やっと到着した五色海。光の当たり具合によっていろんな色に見えたり見えなかったりするそうな。ちょうど曇ってしまって残念です。

でも登り切って大満足です。あとちょっとで着くかな?と思ったところから1時間はかかり結局3時間ちかくかかりました。

 

五色海のあと菊ちゃんたちに混ざってお昼を食べました。親戚のおじちゃんおばちゃんのような人たちで、あれも食べろこれも食べろとお菓子やら豆腐やら色々頂きました。

 

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牛なんとか海(ミルクレイク)

きれいじゃー!寒くなければ浴びてやりたいくらい綺麗でした。時間が経つにつれて天気は微妙になっていったけど目的だった2つの湖が拝めてよかったです。

 

さて、菊ちゃんと同僚の係長(勝手に命名)と下山です。あんなに苦労して登ってきたのが嘘のように簡単です。ちなみに係長は登山用のステッキを持っていたのですが濡れた岩で足を滑らせた瞬間にこちらを振り向き「ここ滑るから使う?」と菊ちゃんに聞いていた優男です。自分も気をつけなさいよあんた。

 

途中にこういった石積みの小屋があったのですが、「これなに?トイレじゃないよね?休憩所?」と菊ちゃんに聞くとすぐ近くにいたチベットの人に聞いてくれました。中にはたっぷり馬のうんこじゃなくて糞が入っているそうです。それを聞いてから菊ちゃんは大興奮しこの小屋の写真を撮っていました。

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馬をひいたりお土産を売っている人はみんなチベット人だそうで、簡単な中国語なら会話できるそうです。でも今はチベットの人も小さい子供のうちから中国語を習うんだよ~良かったよね~と言っていました。まあお客さんの大半が中国人であろうと思うので喋れるにこしたことはないと思いますが、チベット語は習わなくなるわけじゃないよね…?とさすがにそこまでは聞けませんでした。

 

あと中国人に「一人でここまできたの?」「一人で旅行してるの?」という質問をよくされるので中国人は一人旅しないの?と聞いてみたら「普通の人は一人では旅行しませんよ!!」と笑いながら言われてしまいました。あなたたちいつも集団ですもんね…。

 

そんなわけで菊ちゃんと係長と、たまに部長もふらりと現れてはどこかへ消えて一緒にチケットセンターまで帰りました。7人で来たといった同僚たちは一度も全員集合することなく下山。どうなってるんでしょう。仲良くなきゃできないよね。

 

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部長がちぎったパンでおびき出したリス。

 

朝7時半に宿を出たのにチケットセンターについたので朝9時、登って食べて下山してまた宿まで戻ったのが19時とかでした。これ途中ミニバス乗らないで完歩する人いるんでしょうか。

というわけで大絶景の稲城亜丁自然保護区、大満足で終了!