キルギス人、よくわからない

キルギス初日の朝、サリタシュにて

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昨日の夜どたばたでサリタシュに到着してかなり疲れていたはずなのに朝起きたら3時半でした。さすがに起きるには早すぎる…と思って携帯をいじったり友達のLINEを返信したりしていました。中国ではVPNを使わなきゃネットに繋げなかったし、なんならウイグル自治区ではVPNすら繋がらずただただYahooニュースで野球ニュースをチェックしていただけの私だったけど、ここは何もしなくても友達からLINEが来て、わからないことがあれば自由に検索ができる自由の世界。やっと中国を出られた喜びでひとりにんまりしながらパーカー+ダウンを着たうえで布団にくるまっていたけれどトイレに行きたくなったので外に出てみました。

 

泊まった宿は、宿というか民家の一室を貸し出しているようなところで看板も出てなければ宿の名前もわからないんですが居心地のいい素敵な雰囲気のおうちでした。トイレは外にあってかなり冷え込むから外にはあんまり出たくないんだけど…こればっかりは仕方ない。そういえば宿のお姉さんはシャワーもあると言っていたけどどこにあるんでしょうかね。家の中にはなさそうだったしかといって外だと寒すぎてどうせ浴びられないだろうし結局誰も場所を聞くことすらしませんでした。

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牛は昨日夜遅くまでモーモー言っていたのにこの時間でももう起きてこっちをじっと見ていました。っていうか牛は気付いたらいつもこっちを見ている生き物。

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かなり寒かったしまだ薄暗かったけど風はそんなに強くなかったしすっかり目も覚めてしまっていたので朝5時過ぎに一人で軽く散策したり牛に挨拶していました。
だからこっち見ないでよ。

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見るなって。

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朝7時半過ぎに朝食。パンにラズベリーのジャムが出てきてめちゃくちゃ美味しかったです。この食事、中国を抜けた感じがしていいですね。

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大学生くんはサリタシュでもう1泊するというので、Yちゃんと兄さんとカナダ人と4人でオシュまで移動することになりました。宿のお姉さんにタクシーの手配をお願いしましたが最初にきたバンは2人しか乗られず私とYちゃんが乗っていいよと男性陣が譲ってくれたのですが3人掛けの席に4人座り…っていうか3列のバンですが運転手以外に10人乗ってました。なんか後ろの列とか子供わさわさ乗ってたもん。この国もこういう国かあ。

サリタシューオシュ間は絶景でした。

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バンの中のおじさんたちも私たちが日本人だとわかると「ヤポーニャ!ヤポーニャ!」と騒ぎ出し言葉は全くわからないけど割と歓迎ムードというか少なくともこっちに興味があるようでした。キルギス人は何故か前歯が金歯の人が多いです。若い人はそんなことなかったですけど。二カッと笑うとそっちに目がいっちゃいますね。

 

無事12時過ぎにオシュに到着。
バンの中の人が教えてくれたお勧めレストランが降りた場所から近そうだったのでそこに目指すもレストランは見当たらなく、歩いていた男性二人組に声をかけて知っているか聞いてみると携帯でわざわざ熱心に調べてくれました。結果潰れた?ようなので諦め別の場所で昼食。にしてもキルギス人なんだか優しいです。

 

トマトベースのスープにジャガイモだとか水餃子みたいなのが入ったスープ。
サリタシュの宿の晩御飯もこんな感じだったのでキルギス料理なんですかね。

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オシュの街はちょっと雑多な感じが出ていて東南アジアを思い出させるような感じ。歩いている人は全く違いますけど。

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宿に荷物を置いて少し休憩してから、オシュ市内にあるスレイマントーという世界遺産の山まで行くことに。山というか丘みたいな感じで、正直なんでこれが世界遺産?という感じの場所ではあります。確かに洞窟があってすごいとは思いますが…。

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洞窟の中に入るとカップル1組と女の子の3人組がいて、こっちに興味深々でした。言葉が通じないのが残念。洞窟から出て、もう1つ正面にあった洞窟に向かおうかとYちゃんと話していると山の上のほうにいたカップルの男性がこちらに何かを言っているようでした。女の子3人組も私たちと同じタイミングで洞窟から出てきていて、その子たち曰く「あの人ちょっとおかしいわ」と笑いながら教えてくれました。あと石を投げるジェスチャーも一緒に。
笑いながら教えてくれたのでそんなに大事に捉えていなかったのですが、どうやらその男性は本当にちょっとおかしい人だったみたいで、私たちが自分の写真を撮ったんじゃないかと言いがかりをつけているみたいで本当に石を投げようとしていたみたいです。洞窟の写真は撮ったけど、あんたのほうにはカメラ向けてないよ…。結局その女の子たちが「日本人があんたの写真なんて撮るわけないじゃない!」と助けてくれ、じっさいYちゃんは彼にカメラをチェックされ、それでもなんだかぶつぶつ言っていたので無理やり逃げました。
私はと言うと後ろでぽかんとしているだけで、Yちゃんが先に降りて行ってしまったのですが3人組のうちの1人の女の子がその男とまだ言い合っていたので、いいよいいよほっといて帰ろうと腕をつかみ、「あれこの子ムスリムっぽいけど腕とか掴んじゃって大丈夫だったかしら?」とよくわからないことを考えておりました。

とりあえず親切な人たちに助けられてよかったです。結局これでテンション下がってしまいもう1つの洞窟に登るのは諦めることに。彼に近づくのも嫌だったし。

 

下山し、モスクを眺め、近くの公園まで。遊園地のようなアトラクションや小さな出店がたくさん並んでました。

そこでも結構変な人に声をかけられたり、写真を撮るな!と言われたり、耳元で「チョンチョンチョン!」と言われたり、なんかここすごい疲れる…。チョンチョンってこれが噂の東アジア人差別ってやつかしら?
オシュはムスリム系の人が多いみたいで、女の人はスカーフをまとって髪を隠している人が多いし男の人の顔も彫が深くて濃い感じがします。たまにスカーフしているけど全く髪が隠れていない女の人もいて、それはムスリムじゃなくてただのお洒落?なのかよくわかりませんが…
あと稀に顔つきが日本人っぽい人がいたり、ロシアっぽいような顔立ちの人もいたりなんだか色々。ただわかったことは写真に抵抗がある人が多いみたいで景色の写真を撮ってるだけでも「私映ったんじゃない?」と突っかかってくる人が多かったです。お年寄りに多かったかも。
まあ勘違いしちゃだめなのは嫌な思いをしてるのはこっちじゃなくて向こうということ…気を付けましょう。

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夜ご飯ラグマン。

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ウイグルではラグメンだったけどこっちはラグマンでほぼ同じ料理ですね。美味しかったです。トマト味のうどんみたいな感じで美味しかったです。うどんにミネストローネをぶっかけたような。

オシュは外務省の危険度レベル3の地域ですので早めに帰宅。正直、カメラさえ気を付ければそんな危険な雰囲気はまったく感じなかったですが…まあ数時間で何がわかるって話ですね。外務省のHPをそのまま飲み込む気もないですが自分の過信も良くないですね。すべてを疑っていきましょう。