大理で過ごした6日間

何もしておりません。ハハハ

 

先に言っておきますが、この記事では大理が大理石の有名な産地であるとかペー族の街並みが残っているとか そんなことには一切触れません。

 

今回の滞在で唯一の特筆すべきイベントはといいますと、昨日ようやく重い腰をあげ大理古城の東側にある洱海という湖を見に行きました。この湖は雲南省2番目の大きさを誇る湖で中国全体では7番目に大きい湖だそうです。

というわけで洱海のほとりにある海舌生〇公園というところに自転車で行ってきました。片道約22㎞でした。衝撃。道はきれいでほとんど平坦だし走りやすかったんですけど、この手の自転車はサドルが硬くておしりが死ぬほど痛くなるんですよね。帰り道の後半ではお尻が痛くて痛くて…結局喜洲古鎮や三塔倒影公園など寄り道もたくさんしたので約50㎞ほど漕いだのではないかと思います。さすがに疲れました。

f:id:chinkara-hoi:20190514153645j:plain

 

なお、肝心の湖では小雨がふりなんとも微妙な眺めでした。大理、毎日晴れてたのにこのときだけ…。それでも道中は眺めがよくて行ってよかったと思います。

f:id:chinkara-hoi:20190514154110j:plain

f:id:chinkara-hoi:20190514154450j:plain

f:id:chinkara-hoi:20190514154458j:plain

 

というわけで昨日以外はほとんどなにもしておりません。

あてもなく古城内をふらふら歩き回り、毎日同じ店でご飯を食べ、同じ店で水を買い、お気に入りのカフェに入ってブログを更新・修正したり、宿の共有スペースで中国人とお喋りです。

私だけがこういった生活をしているかというとそういうわけではなくって、ここ大理にはのんびりしたい中国人の若者が集まるそうです。大理を勧めてくれたミャンマーで出会った中国人曰く、大理は都会の忙しさとはかけ離れた落ち着いた街で中国全土から若者が集まり、そのまま落ち着いてしまう街、とのことです。これを聞いて最初は移住でもしてくる人が多いんだろうかと思っていたけど、決してそういうわけではなくってですね。話を聞いてみると、宿でボランティアスタッフとして働く代わりに宿代をタダにしてもらってる女の子や、本当は大学受験しなければいけないんだけどそれが嫌で故郷から逃げてきた人、パソコン1つで仕事が出来てしまうので忙しい地元を離れて大理をふらふらと訪れた人、などいました。みんな帰る場所はあるんだけど、ここに落ち着いちゃった人たちばっかりで、全員私と一緒に宿でごろごろしています。もちろん普通の観光客だってたくさんいますが、私の滞在した格安宿にはそういった中国人の若者がたくさんいました。

みんなどこに行くでもなく部屋や共有スペースでごろごろしたり映画をみたりビリヤードをやったり、みんなでワイワイガヤガヤなんて決してしないけどなんとなくぽつりぽつりと会話をして、お腹がすいたらふらっとどこかへ消えて、屋上で洗濯したり読書をしたり、気付いたら暗くなっていておやすみなさいです。もったいないと言われたらそうかもしれないけどとんでもなく贅沢な時間です。

 

というわけで私が大理に着いた日に出会ったのが横顔が三浦春馬に似たイケメンです。外国人が珍しいのか、決して流暢とは言えない英語で一生懸命話しかけてきて、やだイケメンが一生懸命になっておる…と思ったらなんと18歳の少年で、身振り手振りや翻訳アプリを使って会話を進めていけば、東南アジアを周ってこんがり焼けた私に向かって「お肌が白くてかわいいね」と言い放ち一瞬で私をどん引きさせました。お世辞の言葉のバリエーションを増やしたほうがいいですよ。

春馬が夜ご飯を食べにいこうというので古城をお散歩しながらふらふら歩くと、この街で有名だという鮮花餅という中身がバラの花びらのパイを春馬が4つ購入し、2-2で食べるのかなと思いきやまさかの私に3つくれました。味は美味しいし、匂いもフローラルだけどきつすぎず食べやすかったんですが、私のお腹はバラを消化できなかったようで翌日1日ずっとトイレにバラの花が咲き乱れることになりました。一服盛られたでしょうか。

f:id:chinkara-hoi:20190514152739j:plain

 

同じ部屋にいた、この宿で1か月ボランティアをしているという女の子は英語も堪能でとってもいい子でした。せっかく友達になったから!とご飯もご馳走してくれ、その帰り道に「私これ大好きなの~もう食べた?」といって鮮花餅を8つ買って2つ私にくれました。1つ食べて、もう1つはまだ窓際に飾ってあります。ごめんなさい。花びらは咲き乱れませんでしたが、翌日腹痛にはなりました。

f:id:chinkara-hoi:20190514160908j:plain

 

ついでに、中国男子はダイレクトに「かわいいね」みたいなこと言う人多いの?と聞いてみたら、普通の人は言わないけど大理はロマンティックシティだからそういうこと言う人多いかもねとのことでした。どうやら春馬はロマンティックシティにきたロマンティックボーイのようです。

 

この子は日本にも来たことがあるらしく、話題は日本の観光地の話へ。

 

私「東京」

中国人「トーキョー」

私「大阪」

中国人「オーサカ」

私「京都」

中国人「キョート」

私「北海道」

中国人「???」

私「北海道(文字見せ)」

中国人「ベイハイダオ!」

私「???????」

 

同じ漢字なのによくわからないことがあるもんです。ちなみに今の大理も中国語ではダーリー、次の行き先麗江はリージャンになります。英語ではダーリー、リージャンと中国語通りに読むのですが、日本人だけだいり、れいこうと独自の読み方をしちゃうが故に会話に困ります。漢字書いてくれたらあ~となるんですけどね。北京も本当はベイジンだし。

 

最近宿に現れた北京からのシティガールもベイハイダオに昨年来たらしく、興奮して写真を色々見せてくれました。東京・京都・ベイハイダオが中国人にとって人気観光地みたいです。

この子は「私日本が大好きで、日本の音楽をよく聞くし映画も見るのよ!」というので、どうせ嵐だろと思いつつ誰が好きなの?と聞いてみたらまさかの玉置浩二と言われました。この曲も好き、と言われて見せられたのがイルカのなごり雪。ちなみに好きな映画は樹木希林がナレーションをしている「人生フルーツ」。君は一体いくつなんだい…。

 

そして大理での生活で切っても切り離せないのが、宿近くの食堂のおばちゃんで私は毎日同じ食堂に通いました。朝だけ、夜だけの時もあれば、朝夜2食食べた日も。宿からどこに行くにしてもその食堂の前は通るので、通るたびにおばちゃんに手を振り、朝ご飯に豆乳と油条(揚げパン)を頼めば(お、中国式を勉強してきたの?)という顔をして、小籠包を頼めば(昨日他のお客さんが食べてたの見て美味しそうだったんでしょう)というふうにニヤリとします。おばちゃんも穏やかな人で、ぽつりぽつりと会話はするけれど基本的にはぐいぐいこず、いつもニコニコしている人なので居心地がよかったです。毎食違うものを注文しているのですが、全部美味しいです。

f:id:chinkara-hoi:20190514164624j:plain

f:id:chinkara-hoi:20190514164614j:plain

f:id:chinkara-hoi:20190514164634j:plain

 

本当は、大理に有名な日本食屋があるというので浮気しようと思ったんです。

菊屋珈琲というお店で大理がかつて外国人バックパッカーに人気だった約20年前からあるお店らしく、そこの女将さんは日本語を上手に話し、日本語の本もたくさんありかつ丼が人気メニューだったそうです。2018年10月頃に菊屋珈琲訪問しましたという記事を見つけたのですが、今はもうありませんでした。地図上にはあるんですけどね、お店が見当たらなくってそのお店があるはずであろう場所に座っていたおじさんに「このお店はもう閉店しましたか?」と書いて聞いてみたら、お店の名前に見覚えはありそうな顔をして「メイヨー」と首を振っていたのでたぶんもう閉店したんだと思います。

私が読んだブログ記事には、「女将さんはなぜ日本人は来なくなったんだ?と聞いてきた」というようなことが書かれていました。この半年かそこらの間でお店閉めちゃったんだ、残念。その女将さんは今何してて、大量にあったとされる日本語の本はどこにやったんだろう。会ったことのない人にまで思いを馳せる私です。かつ丼が恋しかっただけでしょうか。

 

そんな、何もなかったようで色々あった気がする大理を明日離れ、麗江に向かいます。

ビザ延長の手続きをしなければいけません。大理でも延長申請は出来るのですが、元々麗江でしようと思っていたしこんなことでもなければ私いつまでも大理で埋もれてしまいそうなので、名残惜しいけど離れることとします。

 

ふう、今日のブログは長かった。

f:id:chinkara-hoi:20190514170229j:plain

f:id:chinkara-hoi:20190514170220j:plain