敦煌1泊2日

朝7時頃、駅員さんに叩き起こされました。

そして昨日貰ったカードと引き換えにチケットを返してもらえたので、あ~起こす場所を把握するための回収だったのねと納得。

外を見てみると砂漠というには程遠いけど、だいぶ乾いてますね。

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8時10分、時間通りに敦煌駅に到着。どこの駅も本当に立派。今回はそんなに混んでなかったけれど、連休だとか観光シーズンになるとこんなでっかい駅でも人で溢れるんでしょうね。

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駅を出てすぐ、バスがあったので「これ町の中心部行く?」とおじさんに聞くと「おう乗れ乗れ」というので乗車。普通の市バスとは違って見えたから観光客用のバスかと思ったけど地元の人なのかでっかい袋を持ったおじさんもいました。

 

数十分バスに乗って中心部で降り、ちょっと歩いて宿まで。地図の場所にないな~また団地の中か?と思ってそのへんにおじちゃんに聞くと、この団地じゃなくて隣の団地だとのこと。隣の団地に行き世間話をしていたおばちゃん2人に住所を見せて聞くと、「3楼だからここじゃないわよ、あっち」とのこと。団地が1号棟2号棟~とあって、3号棟にあるってことですね。おばちゃんがいたところは1号棟、隣に行ったら2号棟、その隣4号棟。いや数の数え方も知らんのか中国はと一人でつっこみ、2号棟で工事をしていたおじちゃんたちに住所見せてこれどこ?と言ったらふむ…と黙り込みあっち。と指をさす。指をさされたほうにいくと守衛室があったので中を覗くと誰もいないし、困ったな~とベンチに座ると5分くらいたって守衛のおじさんが来ました。これ知ってる?と聞くと、「うち3号棟ないよでへへ」と良い笑顔。ですよね、でもなんでないの?

おじちゃん、しばらく考え込んでからあーわかった!といって団地の外に出て50mくらい歩いたところに本日の宿ありました。わーい今回は比較的スムーズ!

にしても中国人は「知らない」って言わないんですかね。日本人はわかっててもローマ字で見せられたら知らないって答えそうだけど、中国人は考え込んで苦し紛れに一応答えはだしてくれます。間違ってることも多いですけど。

 

宿に着いて一息ついたあとは月牙泉へ。ここ敦煌甘粛省の西の端、シルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市だそうで、見どころがたくさんあります。有名どころというか、市街地から近いところでいうとこれから私の行く月牙泉と莫高窟ですね。莫高窟はかなり有名ですが、入場料がほんとあほみたいに高いのとガイド同伴じゃなきゃ入れないらしく私そんな知識ないから勉強不足で行ってもな…と思って今回は月牙泉のみ。

というわけで3路バスに乗って砂漠エリアへGO。

 

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おお…!砂漠!

バスに乗ってここまで一直線なので遠くからでも砂漠が見えているんですが近づくとやっぱり迫力がすごい。それなりの額のチケットを購入し、中に入るとさてラクダとサンドカーどれに乗りますか?みたいな感じですがうるせえ歩かせろって感じでそのまま突き進みます。

 

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砂漠に舗装路…

 

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芝生の人工感がすごい。

 

目の前にでっかい砂丘があり、うわあこれ登るのめちゃくちゃ大変そう~でもこの向こうに月牙泉があるのかあ…!と思っていたらなんと砂丘の手前にありました。え?

 

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シルクロード・砂漠のオアシスはゲートから15分くらい、舗装路を歩いたらたどり着きました…。

 

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これは今まで来た中で一番のがっかりスポットかもしれないですよ。ちなみにこの楼閣の中はお土産屋さんです。確かに砂漠そのものはすごいんだけど…

 

大きな砂丘には梯子のようなものがかけてあり、そこから頂上に登ってこの景色。最初は梯子なんてつかってたまるかと思いましたが、何もないと足が沈んでかなりきついと思います。

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砂漠もよーく見たらたばこが落ちていたりペットボトルが落ちていたり。

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全景

 

ちょいとがっかりスポットでした。頂上で15分くらいぼーっとしていたのですが、梯子のないところから登り始めた人がいて1歩進んでは0.8歩くらい沈むを繰り返しずっと観察していましたがずっと見てたけど1/3くらいしか登れてませんでした。絶対大変だよね。

そんなわけで下りは梯子のないところをゆっくり進み、同じバスに乗って帰宅。これだったら料金は倍違うけど莫高窟行ったほうが良かったかな…。

 

宿に帰ると陽気な香港人がいて、あなたと一緒に移動するわー!切符買ったー!とはしゃいでおりました。実は宿を出る前に彼女に捕まり、もうここで1週間近くごろごろしているが暑すぎて動けないと言っていたのでほら一緒に新疆行こうと言ったら結構乗り気で本当にチケット買っていました。

ただ結局は車で新疆ウイグル自治区を周遊するというお兄さんが現れ、私も同行できないかみんなで作戦会議をしましたが時間の都合が合わず予定通り電車で突入することに。

 

この陽気な香港人ともう1人いた香港人、めちゃくちゃ食べ物を恵んでくれてスイカ・トマト・ドライナツメ・ドーナツとすごいです。まあ陽気な香港、我が物顔でくれたスイカとドライナツメは宿のものでしたけど。スイカはめちゃくちゃ甘くて美味しかったです。

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夜ご飯。西安で食べたのと同じもの。こっちのほうが美味しかったな。

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夫婦でやってるお店で、これ1つ頼むと人差し指で×を作られたので1個じゃ注文できないの?そんなことある?と思って、じゃあどうしようかなあと思っていると結局作ってくれました。10元でした。帰り際にも作ってくれたおじちゃんがほんとはこれ1つだけじゃだめなのよと×を作っていました。

帰宅後寝る前に、中国での指での数字の表現の仕方を調べていたんですよね。親指と人差し指を立てると8という意味なので他の数字は…と調べていると、台湾式の10が指で×を作る、と書いていました。まさか10元だよって意味だったのかしら。よくわかりませんこればっかりは。ここ中国だし、でもこの手のネットの情報もあてにならないし真実は一体…。でも支払いした後にまた×ってしてたから、、うーんよくわからない。

 

朝起きると、陽気な香港人はいなくなっておりました。昨日の時点で明後日出発!と意気込んでいたけど予定変更して今日出発したのでしょうか。

私はと言いますと昨日砂漠に行く前に食べた牛肉面がめちゃんこ美味しかったので本日も食べに行きました。調べると蘭州でも1番人気くらいの牛肉面店の敦煌店だったようです。

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美味すぎる…これはもう日本に店舗あったら通うくらい美味いです。

というわけで今日は1日のんびりすごしました。トルファンからはかの新疆ウイグル自治区ですので調べ物を万全にしておく必要がありました。今は裏技等使って本来規制されているGoogle等繋いでいますが、新疆ウイグル自治区ではさらに監視が厳しくなり全くネットに繋げないかもしれないという恐れがあったためです。

一通りの調べ物を済ませ、トルファン行の夜行列車が23時頃に柳〇(□に元)駅という場所からありますので、そこに移動しなければなりません。宿のお姉さん曰くバスもシェアタクシーもそんなに値段が変わらないしバスは2回も乗り換えなきゃいけないからタクシーにしなさいと言われそうすることに。敦煌から柳〇はほぼ直線の1本道で約120㎞、2時間半かかるといわれ、直線なのにそんなにかかる?と思っていると、実際は工事中で舗装されていない箇所も結構あったので本当に2時間半ほどかかりました。なおシェアタクシーはかなり快適と予想していましたが実際には後部座席に4人座りかなり苦しい戦いでした。まあ短い時間だったので良かったです…。

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柳〇駅に着くと、安定のセキュリティチェックがありバックパックX線検査の機械に通すとお兄さんに声を掛けられ「Why 3??」と言うのでなんのことや?と思って画面をのぞき込むと確かにバックパックの中に水が3本も映ってました。ウイグル自治区に向かう電車だからなのか、ただ単に人の少ない時間帯だから検査が厳しかったのかはわかりませんが大理でナイフを没収されて以来初めて呼び止められました。もちろん3本もの水に覚えのなかった私は何のことだろうまさか誰かに変なものいれられたかな…と本気で思いながら心臓バクバクでチャックに手をかけると「あー!!」と閃きました。ドヤ顔で化粧水・乳液・コンタクトレンズの洗浄液を掲げると、公安のお兄さんとお姉さん2人も同時に「あー!!」と納得してくれて事なきを得ました。お姉さんは荷物をしまうのを手伝ってくれたし、お兄さんも苦笑いでSorryと言って改札はあっちだよと優しく教えてくれたのでよかったです。まあ彼らもこれが仕事。

 

すっかり落ち着いた私は敦煌で買った2つで20円くらいのトマトにかぶりつき、電車を待つこと数十分。到着した電車に乗り込むと車内はもう真っ暗で、予約していた下段のベッドを見つけると久石譲のクラシックを聴きながらすぐ寝ましたとさ。