蘭州1泊2日

昨日は西安から蘭州まで移動してきました。

中国のビザが19日までなのでそれまでに出国しなければなりません。まだ余裕あるじゃんって気もしますが、西安でもまだ中国の真ん中より全然東側です。この辺からは超特急で行きましょう。

 

本当は見たい場所のある敦煌という街まで行ってもよかったのですが、西安から敦煌まで約2000㎞あるしそれもちょっとなあと思い蘭州で一時停止することにしました。

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西安から蘭州は見てて飽きない景色です。遠くずーっと向こうにうっすら高い山が見えるんだけど、スモッグなのかあまり見通しがよくなかったのがちょっと気になったけど。でも畑が多いですね。ブドウ畑っぽいのもありました。稀に高層ビル(といってもオフィスビルじゃなくて住居用だと思う)も数棟建っているのがさすが中国っぽいなという感じ。

 

あっという間に蘭州に到着。

宿に移動する前に翌日移動する敦煌への切符をそのまま駅で購入しました。

中国で鉄道切符を買うのは①自動券売機で買う➁窓口で買う③ネットで買うのたぶん3種類です。ネットで買うのはお得意の電子マネーの登録的なアレが必用だし、①は中国の身分証が必用なので外国人はたぶん使えないんですよね。だから私はいつも➁窓口で買うしかないのですが、この窓口も行列がほんとすごいんですよ。あなたたち券売機使えるじゃないそっち並びなさいよって思うんですが、ほんとすごい。窓口だってさすが中国、それなりの駅だと10も20もあるのにどこも行列で、窓口前に人がちゃんと並ぶように柵がついてるのですが、並ぶ列ではなくて窓口から購入し終えた人が出ていく用の柵から侵入し、窓口横にへばり付き横から口を出して用を済ませるという人が結構います。もちろん全員じゃないですよ。ほとんどの人はちゃんと列に並んでおりますが、何そんな緊急事態があれば出口から入って窓口にへばりつくんでしょう。そして窓口の人もなぜ対応しちゃうのか。気持ち怒ってるようなでかい声に聞こえるけど。

まあそんな人がいなくたって途絶えることのない長い行列、駅員さんたちは朝8時から17時まで終わることない人民のでかい声を浴び続けなんかもうストレスやばいだろうなって思います。日本で切符売る窓口っつったらそんな大変な仕事に見えないですけどね、改札横の窓口はちょっとめんどくさそうだけど。中国だと「あー売っても売っても湧いてでてくんなこいつら」って思いながら仕事してんだろうなーって考えてました。

 

さて無事購入っと。

ほいで蘭州に来たのはちゃんと目的があって、本場蘭州牛肉面が食べたかったのです。日本でも最近注目の蘭州牛肉面、日清だかが蘭州牛肉面味みたいなカップヌードルを出してたはず。蘭州牛肉面のお店は中国どこにでもあって、私は蘭州来るのに食べないようにしておりました。

宿について夕方だったので、宿の人に近くで食べれる場所がないか聞いてみるとすぐ近くにあったのでそこに突撃です。

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なんだかえらい立派…!右の皿は一体何…!

メニューがなかったので、牛肉面と携帯に書いて見せたらこんなの出てきてまあせいぜい10元くらいだろうなと20元札を出したら、「8!」と言うのであーはいはいお釣りないのねと8元出したらそのまま20元札と一緒に消えていきました。なんと28元です、あんなに頼むのに躊躇した酢豚と一緒です。

店もえらい空いてるなあと思っていたら奥に通されてなんだか立派な内装でした。私以外いたお客さんは数組の家族でなんだか一人で1.5リットルのペットボトル小脇に抱えて入ってきた私完全に場違いなんですけど、でも牛肉面はとっても美味しかったです。そういえば辛いのは少しだけにして、と伝えたはずが辛いのまったく入ってませんね。スープは牛骨であっさりしていて、大根、ネギ、パクチーと牛の肉片が浮かんでおります。右の皿に乗っていたお肉も麺に乗せて食べたらとろけてめちゃくちゃ美味しかった…!

 

いくら目的が牛肉面だからといってこれで宿に帰ってはもったいないので近くをお散歩。

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なんだか山?丘?の上におもしろそうなのがあったので階段を登ってみると、登り切ったらまた上にお寺が見えて、登り切ったら…の繰り返しでなかなか着きませんでした。ちょいとお散歩くらいのつもりが結構登りました。頂上にあったのは白い仏塔。

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あとここ蘭州にはかの有名な黄河が通っています。

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黄河の上に架かる橋の上から。なかなかいい写真だと思います。

黄河メコン川より濁った色でまさにミルクティーみたいな色でした。1か月風呂に入れない日が続いたとしてこの川が目の前に現れたら、私はさてこの水で顔や体を洗うだろうかなどとくだらないことを考えながら眺めてました。

 

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ふむ。

 

宿に帰ると部屋には中国人の女性がいて、日本が大好きだそうな。日本語お上手でした。宮崎駿が好きだそうで、日本のアニメはやっぱりすごいですね~。

旅行会社で働いてるそうで出張で北京から蘭州には来てるそうです。北京から蘭州までどれくらい時間かかるの?と聞いたら、寝台列車で18時間だよ!と言ってました。まさかの電車移動。便利というか鉄道網の進化もほどほどでとめておいたほうがみんなのためになるのではないかと考えさせれらる。

これから行く場所のこともたくさん教えてくれて、おやつも頂きました。

 

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牛蹄筋

こりこりしていてちょっと辛くてすごく美味しい。これ美味しいねー!と言ったら、揚げるよー!って言って4つもくれました。なんかすいません、ありがとうございます。中国の人はほんとによく食べ物をわけてくれます。

 

というわけで今日はこの中国人も北京に飛行機で帰るのに夜まで暇みたいなので、一緒に牛肉面食べに行こうよ!とお誘いを受け行ってきました。美味しいとこに連れてってあげる!と言っていたので楽しみにしていたら昨日と同じ店でした。吹き出すかと思った。

まさか昨日ここ食べたよなんて言い出せない、っていうか昨日話したときあなたもここで食べたって言ってなかったっけ?と思いつつ再入店。牛肉面1杯8元でした。

これは昨日地球の歩き方を見て知ったのですが、牛肉面屋の大半は朝から昼過ぎで閉まるそう。現に昨日すっからかんだった店舗も今日は人であふれかえっていて、昨日なかったメニューも今日はありました。私が注文した(させられた?)のはどうやらセットメニューみたいな豪華なものでした。

 

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気をきかせてくれて1品きゅうりの漬物を頼んで、牛肉も追加で15元。今日はスープは無料です。今日は辛いのもちょっと入れてもらい食べたらおいしーーーーー!

こんな少量でも結構辛いけど、ちょっといれたほうがめちゃくちゃ美味しいです!あとは作るところもその場で見てたけど麺はその場で職人さんがびよーんって手で伸ばしてました。なんだか色々見たから昨日より全然美味しく感じます。一緒に来て良かった~。

 

その後は一緒に黄河の近くの公園をお散歩。近くで見たら尚更ミルクティー。あとはメコン川もそうだけど、黄河も近くでみたら意外と流れが速い。こういう川はのんびり流れていてほしいもんです。

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宿に戻って夕方まで時間を潰し、牛蹄肉まじで美味しいなこれスーパーに売ってる?と聞いたらまさかビニール袋ごとくれました。すいませんそんなつもりで言ったんじゃ…あげるいらないの押し問答を繰り返し結局頂きました。本当にありがとうございます。内蒙古エリアの特産品だそうでその子はネットで買ったそうです。あとで数えてみたら9個入ってました、よだれ出る。

ちなみにこの押し問答をしながら、成都でパンダを見た帰り、地下鉄の中で贈答用さくらんぼの箱を押し付けあうじいさんばあさんを思い出してました。結局じいさんはさくらんぼを手に持たず地下鉄から降りましたが、ばあさんはさくらんぼの箱をもって大声を出しながら降りていきホームで押し付けて地下鉄に戻ってきました。すごい光景で今でも忘れられない。ちなみにこれ系の押し問答は中国でわりとよく見ます。いたるところで。

 

17時頃の夜行列車に乗るため15時に宿を出ました。中国で初めての寝台列車です。乗車したら駅員のおばさんにチケットを回収され、代わりにカードをもらいました。なんで…?

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ベッドは3段で、私は上段。荷物置き場も上段ベッドと同じくらいの高さにありいやあこれ重さ関係なく私の身長じゃあげらんないなどうしようと困ってると、近くのベッドだったお兄さんが私の荷物を手にとり荷台にあげようとしてくれましたが予想していたよりはるかに重かったっぽく、その人の両腕と頭の上で私のバックパックがバウンドしました。その後見事に乗せてくれました。ありがとうございます本当。

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さすがにベッドが3段にもなるとまっすぐ座れないので、下にある椅子に座って景色を眺めたり。景色は西安→蘭州とそこまで変わりなく、やることもないので上段に戻ってごろごろしました。朝、起きたら砂漠になっているかな。楽しみだ。