東チベットの町・理塘でチベットを感じよう

稲城亜丁自然保護区を大満足で終え、物価の高いこんなところなぞさっさと出ましょうね~というわけで所謂東チベットと言われるエリアにある高地の町・理塘を目指します。

私の滞在している香格里拉鎮からはバスがないそうですので、一旦稲城までシェアタクシーで向かい、そこからまた理塘行のシェアタクシーを探して向かいます。距離的にはたいして離れていないので時間にして3-4時間です。

 

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また絶景です。山は山でも毎回違う表情を見せてくれるので本当に飽きません。

そしてお気づきかと思いますがシェアタクシーでは助手席をゲットしました。徳欽以降、席運がとてもいいです。

稲城でシェアタクシー上手く見つけられるか不安でしたが、香格里拉鎮の宿の人が「こいつを理塘まで運べ!」と言っておいてくれたので私は無事にタクシー運転手により理塘行のシェアタクシーまで運び込まれました。ありがたやありがたや。本当によくできた伝言ゲームです。

 

というわけで理塘に着きました。正直何があるかよくわからず来たのですが、とりあえず丘の上にある理塘寺へ向かいます。理塘は窪地というか山の中にある平原みたいな場所にある小さな町ですが、標高は4000mあります。滞在する町としては最高の高さです。こんな坂道を登っただけでもゼエゼエします。そして思うのは昆明(1800)→大理(1900)→麗江(2400)→香格里拉(3300)と我ながら完璧な高度順応ルートです。偶然ですけども、おかげで高山病とは無縁です。先日の香格里拉鎮は3700だか3800だったかしら。

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ここはチベット族の人が多く暮らしているそうで、みんなこちらをみてニコニコ挨拶してくれます。お年寄りも若者も。

あとは手にミニマニ車をもって振り回して歩いてる人をよく見かけました。

 

理塘寺

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大きすぎて全貌は写せませんでした。この中には今まで見た中で一番多くのお坊さんがいて、みなさん楽器のような仏具を片手にお経を唱えてました。太鼓だったりミニシンバルのようなものです。ドアが開いていたので、中に入る勇気はありませんでしたが外から見学させてもらいました。でっかい太鼓の陰に隠れてウトウトしている不届き者もいました。

 

20分くらい外からちらちら眺めていると、中からお坊さんではない男性が出てきました。よくこの中入っていけたな…と思っているとどうやらチベットからの旅行者だそうで、お祈りをしていたそうです。英語はあまりしゃべれませんでしたがこの方に色々教えてもらい一緒に観光することに。

 

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ダライ・ラマ7世が生まれた場所

 

本当は閉まっていたのですが、このチベット人がそこらへんのお姉ちゃんにお願いしてチベットの博物館を開けてもらいました。そこらへんのお姉ちゃんは何者だったんでしょう。

 

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ヤクの糞はこのようにして家の壁に貼り付けて乾燥させるそうです。そのまま壁にしたり犬小屋にしたり、冷蔵庫も糞で作ったりするそうです。ヤクさんはチベット人にはかかせないですねほんと。

 

ちなみにこの町の多くの家が土?を塗り固めたような壁で出来ているのでこれがチベット風の家なの?と聞くとそうではないそうで、この塀を指さして本来はこんな感じ、と教えてくれました。あくまで昔ながらのやり方でしょうから、今は少しずつ変わってきてるのかもしれません。

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これを食べなさいと渡されたので食べてみるとヤクチーズだそうですこーし独特の臭みがあります。ホイップクリームにしか見えませんが、めちゃくちゃ硬くて歯が折れるかと思いました。聞き間違いでなければチュラというそうです。

 

理塘寺、ダライ・ラマの生家からさらに南下してホワイトタワーという場所へ行きました。ここは多くのチベット人が低いお経の鳴り響く中でお祈りしています。今まで見たことのないお祈りのしかたで五体投地というそうです。読んで字のごとく、両手・両ひざ・額を地面につけています。なかなか疲れそうです。筋トレと変わらない気がします。

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寝てらっしゃる

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中に入ると巨大マニ車が。金色はたくさん見てきましたけどシルバーのは初めて見ました。こちらもかなり大きくおじいちゃんおばあちゃん、若い兄ちゃんが一生懸命回してました。

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一緒にいたチベット人が撮って撮って!と言ってくれたので写真を撮れましたが、1人だったらまず無理だったのでよかったです。

その後は、ご飯何食べたい?と聞かれたのでチベット料理を食べてみたいと言って連れてきてもらいました。

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バター茶・高麗人参の入ったバターヨーグルト・普通のヨーグルト・饅頭・牛肉のパイ(写真無)です。胃もたれ大魔王の私にはかなりきつい料理で、自分から食べてみたいと言っておきながらアレなんですけども、饅頭に油のたんまり浮かんだバターヨーグルトをつけて食べ、それをバター茶で流し込むというものでした。全部味は悪くないんですよ、ただ油が…結構食べるのに必死です。最後の最後に食べ終わり、こっそり自分の水を飲んだのですが、「水なんて飲んじゃだめだよ!冷たい水はお腹壊すから!」と言われ、お湯を頼んでくれ私のわずかにコップに入っていたバター茶にお湯を注ぎそれで再度温かくて薄いバター茶の出来上がりです。こみあげてくるものを抑えるのに必死でした。

あとヨーグルトはヤクのヨーグルトだそうでまたまた独特なくさみがありました。

 

ご厚意でご馳走していただき、さあ帰ろうかと思うとこの辺でチベット族がダンスをやってるというのでそれを見学しに行きました。陽はくれてますがなかなか帰れません。ここで帰れば食い逃げになります。

 

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公園に着くと、老若男女問わず大勢の人たちが踊っていました。同じ踊りなのに男の人は豪快で、女の人はなんだか柔らかい感じで踊っているので見てて飽きません。俺も行ってくるわ!とその人もリュックを放り投げ円に飛び込んでいきましたがかなり大きな輪で3歩進んで2歩下がるみたいな踊りなのでなかなか1周するのに時間がかかり帰ってきませんでした。

 

というわけで色々な場所に連れてってもらい大満足な1日でした。

本当はチベット文化の1つである鳥葬というのを見てみたかったのですが月・水・金の早朝にしか行われていないそうです。あいにく今日は月曜日。明後日までいるのはなあと思ったので、明日は早朝からまた次の町へ移動したいと思います。