運が良いのか悪いのか、西安へ移動

四川料理を無事堪能し終えましたので今日は西安へ移動します。

 

いつも通り余裕をもって宿を出て、出発1時間前には成都東駅へ到着。

なんだか空港のように立派な駅です。

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身分証出して、荷物検査してやっと到着。

 

座席に着くと私の席は窓側だったようで思いバックパックをふんぬー!と渾身の力で上の荷棚に載せ、さて景色を楽しみますかーと席にふんぞり返り、なんだ景色どこまで行っても変わらんな~と思っていたら気付いたら寝ていました。

ちなみに乗った電車は西安止まりではなく、見たことのない地名が書いておりましたのでどこか調べてみたところこんなとこまで行くみたいです。中国恐ろしすぎる。何時間かかるんだ…。

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さてうとうとしていたところ急に隣のおばさんに叩き起こされました。なんだかこっちに向かって一生懸命喋っているので聞き返してみると、自分たちは北京まで行くので席を変わってくれないかとのこと。なんのこっちゃと思っているとすぐ後ろに旦那が立っていたのでああいいよしょうがないねと席を変わってあげました。

旦那の席は2列後ろの真ん中で、両隣は金正恩のようなおでぶ2人。座って気付く体臭。今日そんな暑かったかしら、これちょっときついなあ変わんなきゃよかった…と後悔しても遅いんですねえ。というか席変わってあげたときにあいつらお礼言ったか?とちょっとずつ腹が立ってきて、降りるとき絶対あの夫婦に私のおもてーバックパック取ってもらうからな!ていうかなんでわざわざ寝てるやつを叩き起こすんだよ!選択肢他にも3人いるだろ!と一人ぷんぷんしておりました。まあ私を選んだのはたぶん唯一若い女だったからでしょう。他はおじさんだったので。

いざ西安に到着し、おばちゃん荷物取ってよと目で合図するとなんとそのおばちゃんは右に座っていた自分の旦那ではなく左に座っていたお兄さんにあごで指図しお兄さんが快く荷物を降ろしてくれました。すいません。私の標的はあなたじゃなかったんです…。

 

いそいそと電車を降りて、さて宿に向かいますかーと思ったところでとりあえずその辺に座り込みました。なんだかお腹が痛いんですよね。暑かったので布団もかけずに寝てたらお腹が冷えたようで、なんなら2か所お腹が蚊に刺されてたのでお腹出して寝てましたかね。動く気にならんなあ…でも行かなきゃなあ…と20分くらいやってたでしょうか。

 

ところで本日の宿は予約してあるんですが、どうにもちょっと見つけにくい場所にあるみたいなんですよね。Mr.An International Hostelという宿なのですが、評価は高いし安いんですよ。でもみなさんデメリットに「impossible to find」と書いてある。これすごいですよ。ちょっと見つけにくいです~とか、わかりにくい場所にあります~って口コミなら今までにもたくさんありましたけど「見つけるのは不可能」って。しかも1人じゃないですからねこれ書いてるの。みなさん電話してAnさんに迎えに来てもらってやっと到着するみたいです。

私はと言いますとSIMカード買ったのでネットは繋がるし、近くまで行ったらメールか電話すりゃいいやと思ってのんきに予約したんですが、今日になって突然ネットが繋がらない。なんで…。腹も痛いし途方にくれました。こんな時に限ってフリーWiFiもとんでないんですね。

 

選択肢としては、①チャイナモバイルを探して携帯をどうにかする➁自力で宿近くまで行って人に尋ねまくる、この2択ですが➁を選択。チャイナモバイルなんて星の数ほど店舗があって、その中で外国人をどうにかしてくれる店なんて結構限られてるのですよ。腹が痛い私にいまそれを探し出すなんて無理だと思い、とりあえず適当に地下鉄に乗ってそれっぽい場所で降り宿があるとされる場所まで歩きました。

西安、ずいぶん暑いので変な汗が出ました。

 

昼食べてないや、と思い宿の近くとされる食堂にはいりチャーハンを注文。食べ終わったあとに、この宿探してるんですけど知ってますか?と住所を見せると、あーこれ店を右にでてまた右いってまっすぐよ!と言うので、こんなイージーなわけがないと疑いつつ行ってみると案の定別のインターナショナルユースホステルがありました。

こういうこと何度かありますね、堂々と別の宿の場所を教えてくれる方。まあ仕方ないですね。

 

というわけでそこらへんの兄ちゃんに聞いてみると、戻って左に曲がってまた左!と。ふむふむ。言われた場所に行ってみて、今度は不動産屋のおばちゃんに聞いてみると、まっすぐ行って右に曲がるのよ!というので行ってみました。この時点で地図の場所から結構離れてるんですけど、口コミ曰く「実際の場所は地図より100m以上離れている」とのことなので問題無しです。ほいで、また右に曲がってまっすぐいったところでなんかよくわからんけど座り込んでた姉ちゃんがいたので聞いてみると、これたぶんこの団地のことよ。と言うので、え?ほんと?っつって斜め前に建っていた大きな団地に入ってみました。

 

終わった…何階かも書いてないし、この団地だとわかったところでどの部屋かまったくわからん…と困り果て守衛室を除いていたら、住人だと思われるおばちゃんに声をかけられたので尋ねると、この団地の住所ではない!とのこと。

このおばちゃんが近くにいた宅配ドライバーのお兄ちゃんに声をかけてくれて、なんとそのお兄ちゃんが宿に電話をかけてくれました。これよーこれこれ!実は誰か電話をかけてくれるのを待っておりました。人の親切待ちだなんて嫌な女ですけども、もうこれしか方法はないだろうなって思ってたんですよ。

お兄ちゃんが電話をかけるとOK!と言って、おばちゃんが私を引き連れ麻婆豆腐屋に連れてってくれました。どうやらこの前に待っていたら迎えに来てくれると。助かった~本当にありがとうございます。本日も私はみなさまの善意で運ばれて元気にやっております。

 

5分後背後から1人のおばちゃんが現れ、「Hello,I'm Mr.An's mother.(どうも、アンの母でございます)」と。

別にどってことない一言なのですが、探しに探してようやく会えたのでとんでもないインパクトがありました、アンさんのお母様。付き添ってくれたおばちゃんにお礼をいい、アンさんのお母さんについていくと私がさっき迷い込んだ団地のすぐ近くの別の団地の中へ。座り込んでいたお姉ちゃんがまだいたので見つかったよ~と声をかけようかと思いましたが空を見ながら鼻くそほじっていたのでやめておきました。

 

団地に入ると細い通路を抜け、子供たちが遊んでいる間を通り抜けやっと到着。

いや~これは本当に不可能ですね。団地の外には看板一切ないし、なんなら敷地内に入ってからもちょっと奥まで行かなきゃいけなくてドアの横の壁にやっとビニールテープでMr.Anって書いてるだけですからね。

 

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玄関の正面になぜかEASYという煽り文句が堂々と描かれていますけど。これには一体どんな意図が…。

そしてこの日Anさんが私の前に姿を現すことはありませんでした。