康定2日間

さて、本当は理塘にもう1泊くらいしようかなと思ってたんですが見どころは昨日散々連れまわしていただいたお陰でだいぶ見てまわれましたので移動したいと思います。

 

本当はチベット独特の鳥葬(鳥がご遺体をついばむ?)というお葬式を見てみたかったのですが、月・水・金の早朝に行うそうで私が理塘に着いたのが月曜日。そして理塘から次の目的地である康定という町へのバスが早朝7時発だそうですので、これもう1泊したところでバスの時間が迫って見れないのでは?と思い移動することにしました。

昨日同行したチベット人が町中の人に色々聞いてくれたっぽいんですけど、「鳥葬?おー、死んだ死んだ。明日(火曜)やるよー!」と言ってる人もいましたが真相はわかりません。ちなみに鳥葬をやるという場所は夜に宿への帰り際に見ることが出来ましたが鳥の銅像が2体たっていました。私はカラスみたいなの想像してたんですけど、鶴みたいな鳥でした。

 

というわけで康定の町へ出発です。直接成都まで向かってもよかったんですが、なんか遠かったのでこの町へ行くことにしました。理塘と成都のちょうど中間くらいにある町です。香格里拉のオーナーにおススメされましたが何があるかは知りません。

というわけで朝7時のバスを目指して宿を5時半に出発。

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この画像で伝わるかわかりませんがバスステーションまで約2.5㎞、ゆるやかな坂道で辛いです。標高4000mの町ですので、朝から一人ハァハァ言いながら歩きます。宿を出ると画像よりももっと真っ暗でしたが、急に3人のおじさんに囲まれ「成都?!」と聞かれました。シェアタクシーの運転手だったみたいです。「バスステーション!」と言うと、「ふーん」と言われてそれで終わりました。怖いからその程度で取り囲まないでほしいです、こんな時間に。

 

ハァハァしながら6時過ぎにバスステーションに着くと、成都行が6時半発みたいでちょっとだけチケット売り場に列が。といってもたいした人ではないので全然当日購入で大丈夫なんですが、私の前にいた家族?のおばさん1人-①、兄ちゃん2人の3人組がやたらとチケット買うのに時間がかかっていて、チケット売り場のおばちゃん-➁となにやら大きな声で話しております。その3人は成都に行きたいっぽいけどなにをそんなにてこずっているのかおばちゃん①と➁が大声で話していると、外からやってきて既に怒っているおばちゃん-③が登場し、もう手が付けられません。おばちゃん③は列に割り込み、おばちゃん➁が制するもおばちゃん③は止まらずそれでも気にせずおばちゃん①はおばちゃん➁に話続け、おばちゃん③もおばちゃん➁にワーワーぶち切れなんだかとんでもない状態でした。その場にいた男たちは全員苦笑いで、たぶん15分くらいずっとガミガミやってました。文章におばちゃんが出てきすぎてよくわからないと思いますけど、日本でよく見る中国人のいつものアレですのでそんなに大事なことではないです。

 

結局成都行も康定行と同じように7時に出発していました。中国のおばちゃんのパワーは公共バスの出発を30分平気で遅らせるくらい余裕のようです。

康定までは6時間で着く、と聞いていましたが8時間かかりました。中国のバスはいつも休憩たっぷり込みで時間通りか早く着くことも珍しくないのですが今回は道路が渋滞していたみたいで結局着いたのは15時過ぎでした。康定の町に近づいてからは反対車線から戦車?のような車と何台もすれ違い軍事訓練かしら…。私が町に着いてからも何台も町を通り過ぎ、住民の人たちもみんな外に見に来ていました。遅れたのはもしかしてそのせいかもしれません。

 

さて康定は着いてみたらただの温泉街のような小さな町です。とりあえず今日は宿についたらのんびりするかと思い、宿を探すのですが全然見当たらなく、携帯に住所を表示させ「この宿場所わかりますか?」とその辺のおばさんに聞いたら携帯を一瞬だけ見て「知らないとりあえず琵琶買う?」と言われたので琵琶を買いました。

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あそこまで協力する気のないおばさんは意外とこの旅に入って初めて会ったかもしれません。その後もおじさんに間違えた道を教えられたり意外と宿探しには苦労しました。

 

これは排骨面だったかしら。夜ご飯です。10元。

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康定に入りだいぶ物価が落ち着きました。香格里拉あたりから高地のため物価があほみたいに高く、カップ麺やらお菓子やらで済ませてまともに食べていなかったのです。本当は米が食べたかったけれど、食堂のおじちゃんにおいでおいでされるがままに吸い込まれて入ったお店が麺の店でした。排骨面ってこんなに辛かった?四川省に入ったからなんでも辛いんでしょうか。でも辛いのはちょっとだけ!と言ったおかげでほどほどの辛さで済み、すごく美味しかったです。

ここのおじちゃんは初めて入ったにも関わらずちまきを半分サービスしてくれたので好きです。高橋克実にそっくり。

 

宿に帰ると同じ部屋の女性がタイ人で、日本が大好きで何十回も行っている、特に北海道が~と言うので被せるようにして「北海道出身だよ」というのでその場でベッドに倒れ込んでしまったのでびっくりしました。パソコンもカメラもソニーを使っていて、来年の雪まつりも北海道に行くしもうホテルも予約してあると。すごいなあ。

そんな彼女がこの町に温泉があるので明日行かないかと誘ってきました。行こうかと思ったけど50元するそうなので適当な理由をつけてお断りしました。翌日彼女は温泉一人で行ってましたが感想を聞くと、温水プール?と個室の2種類があってどちらも同じ値段。個室にはなぜか温泉と椅子とベッドがある、シャワーはない。と聞いて行かなくて良かったと思いました。ただ30元だったそうです。湯加減もばっちりだったそうなので暇な人は行ってみるといいかも。

 

私はといいますと30日発の成都行のバスチケットを購入してからひたすらごろごろして、今日こそは夜ご飯白米が食べたいなあと思っていたのですがついに見つけました酢豚の文字。厳密にいうと酢豚は中国では酢豚とは言わず糖醋肉というそうで、なんと四川料理だそうです。四川料理って辛いのだけじゃないのね。地味ではありますが私がいちばん大好きな中華料理は酢豚でございます。こりゃあもう食べるしかないなと思いつつ、でも糖醋肉を掲げているお店は値段が書いていないよくよく中を覗いてみると若干高価なお店に見えなくもないしどうしようかなと迷っていると暇そうにしていた夫婦ふたりのおいでおいでに吸い込まれるがままに別のお店に入ってしまいました。そこのメニューを見てみると糖醋の文字が何種類かあって、安いのを注文。といっても高いんですけど、久しぶりに贅沢いいよねなんて思いつつきたのがこれ。

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酢豚ではなく酢白菜でした。いやなんとなくそんな予感はしてたんですけどね漢字的に。でも味付けが十分美味しくてああこれが豚なら最高ですよと思いながらもりもり食べました。美味しかった~。

 

そんなこんなで康定でしっかり栄養補給をしたので元気に成都に向かおうと思います。