世界遺産の街麗江へ

今日は愛すべき大理から麗江へ移動します。

 

麗江世界遺産に登録されていて美しい街だというのは知っているんですが、聞く人聞く人みんな「麗江は微妙だよ」「人が多いんだよなあ」「なんか落ち着かない」みたいなことばっかり言うのでちょっと不安です。

玉置浩二ファンの北京ガールも麗江に向かうと前日言っていて、鉄道はまだ予約していないというので時間があいそうなら一緒に行こうかと話していたんですが、私が出る頃にはまだ寝ぼけた顔してました。昨夜22時過ぎにお化粧してたので「こんな時間にどこ行くの…」と聞いたら「Bar」とニンマリしていたので遅くまで楽しんでいたんでしょう。

というわけで、いつものおばちゃんのお店に朝ご飯を食べにいってお別れして一人鉄道駅に向かいました。

 

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さよなら大理。宿の屋上より。

 

麗江まではちょうど2時間ほどで、私の座席の種類は「硬座」です。「硬座」「軟座」「硬臥」「軟臥」など色々な座席タイプがあるそうで座は座席、臥は寝台(ベッド)だそうです。「無座」というものもあるらしいです。恐ろしい。大理ー麗江間で私が乗った列車は寝台はなかったと思います。

いざ座席に行ってみると、2段ベッドの下段に4人で座り向かい合う形式でした。なるほどなるほど。上段に荷物を乗っけて席につきます。夫婦、娘、おばあちゃんのファミリー、カップル、お姉ちゃん1人のメンバーでしたが、お姉ちゃんは列車が走り出すと別のコンパートメントにいたお兄ちゃんと荷物を持って消え、結局私の座席は3人掛けとなりなかなか快適でした。4人でもそんなに窮屈な感じはしませんでしたが、しいて言うなら正面に人がいるぶん足が延ばせないのがちょっときついですね。今回は2時間なので余裕でしたけど。

私の正面に座っていたおばあちゃんは私に興味深々だったようで、娘を介して色々質問してきました。一人なのか?とか中国にはどれくらいいるのか?とか。一人だよ~と答えると娘のほうが真顔で「すごい…」と日本語で言いました。おばあちゃんは私におまんじゅうをくれ、お父さんも降りるとき私のリュックを上段から降ろしてくれました。優しい家族でよかったです。

 

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さてあっという間に麗江に着き、バスに乗りたいんだけど小銭がないな~コンビニは~と探していましたがありませんでした。上の画像は駅前です。コンビニは駅構内にしかなく、駅構内に入るには荷物検査やらチケットチェックがあるので到着したばかりの私は入れないのです。多分。困ったな~と思い、この辺にコンビニある?お金崩したいんだけどとその辺の人に聞くと、「僕細かいのないやあ」と言われそうじゃないんだよなあと思いつつとぼとぼ歩いて駅から離れそのへんのスーパーでカップ麺を購入。それからスーパーの前のバス停でバスを待つも全然来ず…12時大理発の列車で14時には麗江駅についたのに、宿に着いたのは16時過ぎでした。ひーん。

 

宿の人は英語があまり話せないようで、無事チェックインは済ませたものの1人のスタッフが私のパスポートをずっとパラパラパラパラめくり、あの人一体何探してんだろ…とボーっと見ていたら、先部屋行ってなさい、あとでパスポート返すからと言われてしまい、部屋でベッドメーキング。中国はシーツ自分でひく宿が多いですね。

そうしていたらパスポートパラパラお姉ちゃんが部屋にやってきて、「あなたいつまで中国にいれるの?期限かいてる?」と聞いてきました。

 

日本人は15日以内の滞在だとビザはいらないことや、15日以上滞在したいからビザの延長申請をここでするので宿泊証明書を出してほしい等色々伝えました。

ビザを延長するのに宿の宿泊証明書が必要なので、念のためこの宿を数日前に予約し「宿泊証明書出せますか~?」とメールで確認しておいたら「OKよ!」みたいな返事がきたのですが、お姉ちゃんがまた色々パソコンで調べ始め、「宿泊証明出すのに交番行かなきゃいけないわ」とのことでした。というわけで明日朝9時半にフロント前待ち合わせでお姉ちゃんと交番に行ってきます。

 

そんなこんなですっかり遅くなってしまったのですが、どうも私はこの宿を好きになれないようで…宿に入った瞬間にテーブルで7,8人くらいでUNOで盛り上がる集団を見てからああこれは厳しいかもしれないと思った私の勘はあたり、どうも騒がしいのですこの宿。というか人数がやたらと多い。みんな外に出ず、宿にいるのです。

この宿は昼も夜もお金を払えば食事を出してくれるそうなのですが、それもみんなでものすごく楽しそうに食べてました。苦手だ…!

1人英語と日本語も少し話せる女の子が私のもとへやってきて色々教えてくれたのですが、この宿は主催しているツアーも結構あるみたいで、それがもう「みんなで遊びに行きましょうよ!あなたも参加するといいわ!」みたいな感じで、ああああありがたいけどほっといてくださいいいいとなりました。というわけで夜ご飯は屋上で一人ポテトチップス。

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旅に出て社交性をパワーアップさせて帰るかと思われましたが、どうやら一人好きをこじらせて戻ることになりそうです。

 

部屋に戻りのんびりしていると、ノックの音が聞こえ誰も反応しないので開けてあげました。どうせカードキーを忘れた人が入れなくなったんだろうと思って開けたのですが、どっかの出前の兄ちゃんでした。頼んだのお前?みたいなこと言われ、違う私じゃないごめん中国語わかりませんとジェスチャーで伝えあたふたしていると、ベッドからむくりと起きた兄ちゃんが出てきてくれて対応してくれました。結局別の部屋の人が頼んだものっぽかったですけど。

兄ちゃんにお礼を言って、私日本人なんだよね~と言うと、「Lets go work!」と兄ちゃんは言います。2,3回くらい聞きなおしましたが「Go work!」なんで会社辞めてきたのにあんたと今から仕事行かなきゃいけないのん??と思っていたら「Go walk!」でした。すいませんね。でもなんでまだ三言くらいしか話していない名前も知らない君とこんな時間から散歩に行かなきゃいけないのん。。丁重にお断り。

 

今のところ私に話しかけてくれる中国人男子は距離の詰め方がちょっとおかしい人ばかりです。いや、外国人が珍しいからこちらに興味を持ってくれていて話したい!っていうのはすごく伝わるんですけど、その話したい願望と英語力がどうにもあってないみたいでどストレートな表現になってしまうのかなと勝手に解釈しております。私が中国にいるんだから私が中国語を話せるようになれるのが一番いいんですけど、いかんせん6~10を覚えるのが先で、あとは「駅」とか「どこ?」「いくら?」とかそこらへんくらいが限界なんじゃないかなあと…。というか文字は結構覚えたんですけどね、発音がまだまだわかりません。最近覚えたのは「土豆」がじゃがいもだということです。

 

今まで会話した中国人の9割が「Can you speak Chinese?」と聞いてきました。こんな質問他の国じゃまずないですよ。私が日本人だから(中国語と日本語って文字も似てるから話すほうもいけるだろ?)みたいな感覚で聞いているのか、それとも(中国を旅行してるんだから中国語くらい喋れるだろ?)と思ってるのかわかりませんがとにかくみんなに聞かれます。このお兄ちゃんも、列車で会った娘さんも、宿の人ですら。

 

外国に頼らず自分たちの力で国がまわっちゃうから必要ないんだろうな~。中国は大国ですからね。日本人もきっと今まではそういう理由+島国というのもあいまって喋れないんだろうけど、もうこれから喋れないと日本終わるんだろうな…。外国人になんでも色々お願いしなきゃいけなくなりそうですから。

 

はい、変な方向に話が進みましたが本日は観光はお預け。明日はついにビザの延長申請です!