首都ビエンチャンまで飛び跳ねる

はい、世界遺産の街ルアンパバーンから首都ビエンチャンまでの移動日です。

 

ミニバンで約10時間とのことです。

本当はルアンパバーンビエンチャンの中間地点にバンビエンという街があるのですがそこはスルーすることに決めました。

チェンライであった青年曰く、「ラオスは3都市しか行くところがないっす!ビエンチャンは正直寄らなくても良いっすけど、ルアンパバーンとバンビエンはマジ最高っす!」と言われていたのですが、調べれば調べるほど自分に合わなさそうな街でした。

バンビエンも自然に囲まれた小さな街で、街を少し離れると美しい滝だったり山だったりアクティビティを満喫できるらしく、特に欧米人から人気があるみたいです。宿の姉ちゃん曰く道行く人のほとんどが欧米人で、あとは韓国人がかなり多いと。

 

うーん、アクティビティ系はツアー代がかかるし、夜にはクラブミュージックがガンガン鳴り響く街みたいな口コミもあるし、ラオスに来てから思ったのが意外と一人旅というよりカップルとか友達同士が多くて、うーんどうかな…と思ったのです。ま、弱気になったわけですね。

合う合わないなんて行かなきゃわからないのは承知だけれどもお金は無限じゃないので、まあ気が向かないという理由でスルーしました。長く旅をすればこういう場所も出てくるでしょう。今回はご縁がなかったということで。

 

というわけで首都のビエンチャンに向かうのにミニバンを抑えたわけです。

約10時間、どうせ遅れるし本当は夜行でもよかったのですがルアンパバーンからバンビエンの区間の国道には夜間には山賊が出る可能性ありとの外務省のお達しで朝発のミニバンをチョイス。山賊ってどんなんだろうな、バスを止めるってタイヤをいきなり撃つのか、複数の車で取り囲むのかどうすんだろと色々考えますが、答えを知ることがありませんようにと願います。

 

朝6時半ピックアップのはずが7時を過ぎてもこず、夜間のビエンチャンもひったくり情報などが多数なのでびびりながらも待ちます。結果的にミニバンは1時間も遅れず、かつ遅れてくれたおかげで宿の姉ちゃんが朝ご飯にお弁当をくれたのでほくほくです。

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1人席をゲットし、弁当のスクランブルエッグを素手で食べました。もう色々とどうでもよくなってきています。

 

バンビエンまでの道はかなりの悪路ですが絶景という噂で、快適に一人で景色を楽しむぞ~!と意気込んでいたら8時頃にバンを降ろされ、別のバンに乗り換えろ!とのことでした。

結局乗り換えたバンは私以外は全員欧米人、しかも席は一番後ろのセンターです。座席の左側はシートが倒されバックパックが山積みにされ、残りのシート1.5席分くらいにはドイツ人系のイケメンが座っていました。

私はやはりこの手の乗り物ではお荷物になるらしく、左の崩れてくる荷物を支えながら「お尻が半分しかのっかってないな…」と思いつつ右のイケメンをちらちら見て、「求めてた絶景はこういうんじゃないんだよな~!!」という感じです。別にイケメンとこういう形でお近づきになりたいわけではないのです。

 

というわけでかなり厳しい移動となりました。

左は荷物で窓なんて見えないし、右はイケメンと距離が近すぎるのでなかなか窓のほうを向けないし、本物の悪路です。バウンドする、なんて口コミをみてそんなアホな、と思っていたのですが、本当にバウンドするのです。多分後部座席でお尻半分しかのっていないという不安定さもあったからですが、まじで飛び跳ねるような道が続くのです。道、どうなってんだ?

途中、私の斜め前に座っていた男性が、「悪いんだけど5分でいいから止まってくれないか!ちょっと具合が悪いんだ!」と運転手に申告するも、そこは街中だったのに山に行く道へつっこんでいき、ああここでは生きるか死ぬかなんだ…と思いました。私のお尻は死にかけてます。

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結局しばらくしてから何もないところで止まってもらえました。

 

バンはバンビエンで止まり、バンに乗っていた半分の乗客はそこで降りていきました。ビエンチャンへ向かうやつはまたバンを乗り換えろとのことでそこに待機していたバンにまた乗り換えです。ババンババンバンバン!です。

次こそはと勢いよくバンに乗り込み、一番快適な一人掛けの席をゲットしました。ただバンビエンからビエンチャンまでの道はそこまで悪路でもなく、景色が悪いとはいわないまでも絶景とは言えない風景をみながら進みました。

 

結局16時頃にビエンチャンのバスターミナルに着きました。暗くなる前で良かったです。

バスターミナルが街のはずれで、それにしたって首都とは思えないくらい高い建物もないし人も多くないしのんびりできそうな感じです。

宿の近くで夕食を食べ、1日を終えました。