はじめての陸路での国境越え~NOと言えない日本人①~

はじめての国境越えを控え、わくわくドキドキで目を覚まします。

チケット売り場のおばさんによると、バスは9時15分発だけど8時半には来るように!と言われ前のめりな私は8時15分にスコータイバスターミナルに着きます。予想通り8時半にバスなんて来るわけないのですが、焦るより全然いいです。バス(と言ってもミニバン)は9時頃に到着し、5分には国境の街メーソートへ向けて出発しました。

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道のりはタークという街を超えてからは山の中に突入しましたが、結構な山道でした。しっかり舗装された道路で、なんなら結構新しかったので酔うなんてことは一切なく、割と快適でした。タイの田舎道は意外と北海道と景色が変わらないんじゃないかというような感じでめぼしいものもなくぐんぐん山道を突っ切っていきます。

3時間半かかると言われていましたが、結局3時間かからずにメーソートに到着。

 

そこから乗り合いバンに乗り、ミャンマーとの国境に向かいます。ドキドキしたわりに、あっさりと入国スタンプを押してもらい終了です。ミャンマーは本来ビザが必要でしたが、昨年の10月?から日本人は試験的に免除されてるようで、ラッキーでした。小躍りしながらの国境越え。

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ミャンマーに入国したら、気付いたらいつのまにか車が右側走行になっています。むむ…いつの間にこうなった?と思いつつ、国境を通ってきた行列の車をすり抜け、両替とSIMカードの購入をせねばなりません。

うちSIMあるわよ~とおいでおいでされ、穏やかな夫婦?がやってるお店へ。SIMカード欲しいけどまだ両替してないんだよね、と伝えるとうちで両替もできるよとのことで1000バーツをとりあえず両替し、そのままSIMも購入しました。

モーラミャインまで行く?と聞かれたので、いいやパアンまで行きたい。というとこの時間はバスないからタクシーまで連れてってやる。といって連れてってもらいました。

これが悪い奴なら私はとっくに終わってたかもしれませんがすべて事前情報通りの適正価格なのでよかったです。

タクシーは「10000Kでパアンまで連れてってやるけど、客集めるから待っててくれ。まだ君しかいないんだ。」とのことで車内で待たせてもらうことに。

設定したはずのSIMでネットを試してみるも、繋がらないので先ほどSIMを購入したお店まで戻り(徒歩1分)、これ使えないんだけど~と言ったら10分ほど色々試してちゃんと使えるようにしてくれました。

 

タクシーに戻るとお客さんがすでに集まっていたようで、白人が4人ほどいました。タクシーは普通の乗用車です。・・・ん?

これ定員オーバーじゃ…と思うと全員がそのことに気が付き、

白人①「いいわよ女子4人で後部座席に詰めて乗りましょうよ!」

運転手「でもパアンまで4時間かかるぞ」

白人②「え、そんなにかかるの?!」

運転手「そういうわけなんだ…悪いな…(こっちをジーッ)」

私(え、やだやだなんで私が最初についてたのに置いてかれなきゃいけないのよ)

運転手「これで我慢してくれ(トランクガチャー)」

私「まじで?」

白人①~④「まじで?」

 

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というわけでパアンに行きたい乗客たち5人は見事4人とお荷物になり解決でございます。

運転手はもちろんですがトランクを開けた瞬間にみんなこっちを見たのを見逃しませんでしたよ。まあ私が明らかに一番小柄だから仕方ないですね。置き去りにされるくらいなら連れてってください。

 

走り出してみると、なんだミャンマーやるじゃない!というくらい快適な道路で、なんなら足も延ばせるしトランクばんざーいという感じでしたが1時間も立つと穴だらけの道路に舗装されていない路肩の道になります。道が狭いのにガンガンハイスピードでぶっ飛ばし、トラックとすれ違おうもんなら路肩にはみ出して走行するのです。座席ではないところに人間が一人いることを忘れないでいただきたいです。そんなわけで、人一倍バウンドしながらの到着となりました。

あと、右側通行だというのにこのタクシーは右ハンドルでした、どういうことでしょう。

 

にしてもおもしろかったのが、国境を越えてから土の色が変わったのです。赤土になりました。牛や山羊や鶏が道路を横断し、家も木で出来た高床式のものもちらほら。木も地獄寺で見た人を串刺しにしそうな木が生えていたりで、国境なんて人間が勝手に決めたものなのに、なんでそれを超えただけでここまで変貌するかねえっていうくらいの変わりようです。いやあおもしろいおもしろい。

 

無事夕方に着いたパアンは小さな町で、歩いてまわれそうなほどです。あと変な形の山がにょきにょきと生えています。どうしたらこんな山ができるんだ…。

 

ちょっと上手く説明できないけれど、人々は素朴な感じが滲み出ていてタイの人とはまた違った優しさがありそうです。道中を見ただけですが、すごくおもしろそうな国だなあと予感させてくれるような1日でした。