よくわからない沿ドニエストル共和国

今日はモルドバのなかにあります未承認国家「沿ドニエストル共和国」へ日帰りで行きたいと思います。タイトルでよくわからないとかっていっちゃいましたけど。

沿ドニエストルは国際的には国として認められていませんのでモルドバの一地域という扱いですが、実際はモルドバの実効支配は及んでおらずほとんど国として独立してるとかうんたらかんたら…。しかもモルドバは元々ルーマニア系の民族が住んでいる地域、沿ドニエストルはロシア系の民族が住んでいる地域となんかそもそもの民族が違うのにモルドバに組み込まれてるってよくわかりませんね。なんかこのへんwikipediaよんでもよくわかりませんでしたよ私。頭悪いんでしょうか。

とりあえず民族が違うし元々沿ドニエストルの土地がモルドバのものだったとかそんなんでもなくってソ連解体にともなってがつんとモルドバ側に組み込まれたらしいですなぜか。だから沿ドニエストルが勝手に独立を叫んでいて、モルドバも別にここ元々俺らの土地じゃねーしって感じで、認めてはいないけど「今となっては」揉めてもいない状況らしいです。よくわかりませんね。当時は知りませんけど。

・・・やっぱ私頭悪いんかな?

そしてこの説明文は間違ってる可能性が非常に高いです。

 

まあそういうわけでそんなよくわからない地域、というか未承認国家がキシナウから日帰りでいけるらしいので行ってみようと思います。

 

今日は晴れてます!

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キシナウから沿ドニエストルの首都ティラスポリに向かうのに中央バスターミナルからのバスに乗る必要があるのですが、その前に腹ごしらえということでバスターミナルの隣にある昨日きたバザールに来ました。昨日食べ損ねたソーセージを食べるためです。

おお!

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これがまたとんでもなく美味しかったです。さすが行列のできる名店!

紳士淑女も立ち食いでみんなハフハフやってます。

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なんかペットボトルに入った透明な液体をかけてたので何かと思って真似してかけてみたらお酢でした。かけたほうが美味しいな!

 

というわけでたんと食べた後隣のバスターミナルへ行ってチケットを買ってバンに乗り込みました。私が乗車したらすぐ発車しましたが車内は満席。なんなら行く途中でもどんどん人を拾って行ったので普通のバンなのに通路にも人が立って数えられた範囲ではマックス27人乗りました。びっくり。

 

沿ドニエストル共和国の首都、ティラスポリの駅

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ここでモルドバ・レウをドニエストル・ルーブルに両替しました。通貨も違うんならもう完璧違う国ですよねえ。ちなみに前に訪れた未承認国家「ナゴルノ・カラバフ」はアルメニアと同じ通貨でした。

 

で、このドニエストルルーブルは世界でも珍しいプラスチック硬貨が使われているとのことでしたが両替商のおばちゃんがくれたのは紙幣のみ。というわけで駅前の銀行でプラスチック硬貨に替えに行きました。

なんだか銀行のお姉さんがとっても良い人で、

私「プラスチック硬貨ありますか?それに替えてほしいんですけど」

お姉さん「・・・?」

私「このお金!(画像みせ)」

お姉さん「あ~!!(^^)」

と、文章ではまったく伝わらないのですがとんでもない笑顔で喜んでプラスチック硬貨に交換してくれて、私が「これがその…」と硬貨を見ているとニコニコしてこっちを見ていてお姉さん好き…!となりました。

 

ちなみにその硬貨はこちら。自分で写真とるの忘れました。

www.google.com

 

 

銀行をあとにし、正面にあった公園へ。なんだか立派だけどすかすかな門です。

金の玉ねぎがどうもロシアっぽいですね。

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公園の中にある教会、後ろから。

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正面にまわってみました。

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正面から入ろうとしたら鍵が閉まっていて、帰ろうと思ったら2匹でかい犬をつれていたお姉さんが遠くから叫んで横から入れるわよ~!!と教えてくれました。正確に言うとジェスチャーですが。

で、横から入ってみたらこれでした。入ってよかったんかな…。

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書きかけで、下書きもまだ残ってました。まだ新しいんですね。

 

外出たらお姉さんがいました。

姉「旅行?」

私「そうです。」

姉「1人?」

私「そうですよ。」

姉「グレートアイディア!!」

だそうです。ありがとうございます!

 

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大きい市場もありました。なんだか未承認国家というと謎でちょっと怪しいイメージがありますが、そんなところでも(って言い方はあれですが)普通に生活を送ってる人がいるんですねえ。

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広場に出てきました。

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国旗が3つ並んでおります。

一番右側がアルメニアの国旗に絆創膏がついたようなデザインのナゴルノ・カラバフ国旗、一番左がたしかアブハジア国旗、真ん中が見たことないけど南オセチアあたりでしょうか。

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と、思ってあとで調べてみたらドンピシャでした。この3か国は沿ドニエストルを国として承認してるみたいです。もちろんこの3か国も未承認国家。味方が弱すぎる…。

 

反対側にはたくさん立ってましたけどなんでしょうね。

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レーニン像です。中央アジアで腐るほど見かけてましたけど久しぶりに会いました。見た瞬間「レーニンさんじゃないですかぁ!」となりました。

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こちら戦争関連の慰霊碑ですね。

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あとはあまりやる気のないクリスマスツリーです。11月も終わりなのでそろそろみんなテンション上げて行ってもいいかと思うんですが、最後にまともなツリーを見たのはブダペストが最後です。このへんも旧ソ連なのでサンタクロースではなくて寒波爺さんの領域ですね。寒波爺さんについては今度暇だったら書こうと思います。たいした話ではないですが。

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「アイ ラブ 〇〇」のモニュメント、どこの町にもありますね。ロシア語バージョンす。

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人でパンパンだ。

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寿司屋もあります。ほんとすごいね、しかも結構どこの寿司屋もスカスカではなくてちょこちょこ人がいるんですよね。

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ネコチャン!

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ここらでお昼です。メニューが5冊もありました。

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頼んだのはヨーグルトソースの謎の…なんだっけなんていうんでしたっけこういう料理。ど忘れしました。美味しかったです、金髪が1本入ってました。それは食べてません。

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はい、一通り見終わったのでバスターミナルに戻ります。

なんだか不思議な建物…なんじゃろねこれ。

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そういえばナンバープレートはしっかり沿ドニエストル国旗でした。ちゃんと国旗が入ってるのってなんかいいですよね。日本みたいな島国で導入しても意味ないでしょうけど。

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木の下が白く塗られているこの光景も久しぶりに見たような…結局これってなんなんですかね。薬品?

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ねこー!!

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バスの時間まで少しあったのでこいつと遊ぼうと思ったら「俺を撫でろ」と犬が寄ってきたので諦めました。嫌です…。

 

帰りはバンではなくてバスでした。なんだか東南アジア感漂う良いバスでした。外観も内装も…。

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タイっぽい気がする。

 

というわけでまた2時間近くかけてキシナウに戻りました。戻ったころには真っ暗で急いで宿に荷物をとりにいき、今度は北バスターミナルに移動しました。

ここからウクライナキエフへ夜行バス移動です。

バスターミナルの近くでは極寒の中何故かインコたちが売られておりました。寒いからしまってあげてよ…。

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キエフ行のバスの中では前の席にいたモルドバ人のおっちゃんが無言でキンキンに冷えたリンゴとクッキー2枚をくれました。

あとこの出入国審査が少しめんどくさくて、沿ドニエストル入国審査、沿ドニエストルモルドバ)出国審査、ウクライナ入国審査となんだかパスポートチェックがたくさんありました。沿ドニエストル入国のスタンプがない!と疑われて少しめんどくさかったです。実際にはスタンプがありますがインクが薄すぎて枠しかありませんでしたが。

審査官「これはプロブレムだ!」

私「おめーの国のな」

で、事なきを得ましたけど。

 

あと沿ドニエストルの入国審査のお兄さんが私のパスポートを見て

兄「‥‥」

私「‥‥」

兄「‥‥ニホンジン」

私「?!」

兄「ンフッ…」

という謎の日本語力を発揮しました。真顔でした。あの人絶対おもしろいと思うわ。

 

というわけで諸々済ませてバスで熟睡です。起きたらもう何か国目?ウクライナです。