騙すばばあ、怒り狂った親父、吠えまくる犬
はい、本日はドラキュラ城として有名なブラン城に向かいたいと思います。
ブランの町はブラショフからバスで約40分ほど離れた場所にあるのでまずはバスターミナルに向かいたいと思います。
今日も実にいい天気!
バスに乗る前、こんなのを見つけました。ガスマスクを見ると南旅館を思い出します。そんな物騒な宿ではなかったんですがね。
というわけでバスに乗ってブランの町にきました。
小さな街ですがブラン城があるだけあってそれなりに観光客がいます。
私はといいますとブラン城に入る予定はありませんのでとりあえず散策したいと思います。何故ならブラン城はなぜかドラキュラ城として有名ですが、実際のところドラキュラのモデルとされているヴラド公爵はここに住んでいなかったとかなんとか…しかも城内の展示も入場料が高いわりにたいしたことないらしいので。まあいっかなって。
というわけで早速ブラン城が見えるビュースポットへ行きたいと思います。
この橋を渡って、山の上にあるらしいんですけどね…
なんか思ってたよりすごい険しいんですよ。
見てこの傾斜。
いや~30分くらい登ったんですけどね、想像以上に傾斜やばくって、私これ以上登ったらまじでころげ落ちて下ることになるのでは?と思ってくだる決断をしました。何気にこの旅で一番の英断だったと思います。あと残り少しだったんですけど、ほんと急だったもんで。
しかも見えた景色がこれ
頂上に行っても大したことなかったんじゃないかと思うことにしてます。
下山中にまだましなのが見れました。
そして下山後、登山口から見たお城がこれ。
あれ??最初からここでよかったのでは???
なんか無駄に登ってころげ落ちて終わりました。
近くに教会がふたつほどあるみたいなのでそちらに行ってみます。
どちらも中には入れず、あと周りに犬がうろうろしてたので怖かったです。
近くには謎の木の像がありました。なんなんでしょうね。
そんなに指が長いとピアノお得意でしょう、いいですわね。
あごの長い翁
まあこんな感じです。城を遠くに見ながら歩き回るだけでも楽しいもんです。
ちなみに幹線道路できつねが車に轢かれていて、かなり時間のたったであろう死体があったのですが…やっぱきつねいるんですね。登ってるとき、熊とかいないかなってちょっと不安になりましたもの。
城の前です。なんだか非常に俗っぽいですね。
やっぱり入らなくてよかったと思いますわ。
こんな感じでさらりと見学してブラショフに戻りました。
で、バスターミナルで今夜のモルドバ・キシナウ行の夜行バスがあるかバスターミナルのおばちゃんに確認し、「21時にあるわよ!予約したい?」というので「したい!」と言うと現金のみしか使えないようでATMの場所を聞いてお金をおろしてきました。
「お金おろしてきたよ~!キシナウ1枚!」というと「お金は直接ドライバーに払ってね」と言われました。おいばばあ。
ちなみに50レイ札です。かっこよくない?
ばばあにだまされたところで宿にいったん帰ります。
バスターミナルから宿に帰るのに市バスに乗る必要があるのですが、チケットを持っていません。ブラショフに来た時、鉄道駅で市バスのチケットを1枚買って、1枚買ったらそれが2回分だったんですよね。で、駅→宿と今朝の宿→バスターミナルで2回使ってしまったので、もう1度券を買わなければならないのですが、、、
駅には窓口があったのですが今回はどうすればいいのかわからなかったので、先ほどのばあさんに使用済みの券を見せて、「これってどこで買えるの?」と聞いたら「ドライバーから直接帰るわよ!バスの中で!」というので、自分の乗りたいバスが来てから乗り込んで「チケット1枚!」と運転手に言うと「ごめん、ノーチケット」と言われてしまいました。
え・・・チケットは打刻式なので正直無くても乗れるのですが、もしチケットちゃんと買ってるか検査みたいな抜き打ちチェックが入ったら罰金を払わなければならないので降りることに。
寒い中しばらく待って、また乗りたい番号のバスが来たので「チケット1枚!」というと「ノーチケット」と言われ、でもバスは走り出してしまいました。もう外も暗くて寒いし待つのも嫌だったのでチケットはあとでどっかで買えばいいや無賃乗車したろと思って外を観察していたら、どうやらバス乗り場にちゃんとチケット売り場があるみたいですね。キオスクみたいなやつ。ただ私がバスを待っていた乗り場にこんな売り場あったかしら…記憶は定かではないんですけども。
宿の最寄りのバス停でバスを降り、ちゃんとチケットを購入しました。打刻してないけど金払えばいいでしょ。で、wifi繋がってから調べたところ「バスチケットは車内では買えないので必ず窓口で買うようにしましょう!」とのこと。おいばばあ。
同じばばあに二度騙されました。しかも英語が出来なくて私が誤解していたとかではなく普通に喋れましたからね。ふん、ばーかばーか。
というわけで宿で時間を潰してから再度バスターミナルへ。
あまり大きなバスターミナルではないんですけども、待合室こんなんでした。
真っ暗・・・。
寒いので外で待つ選択肢はないんですけどね。お姉ちゃんも1人入ってきたからいいでしょう。
夜ご飯ように残しておいたお金があったのですが見事に軽食屋はすべて閉まっていたのでコンビニで適当にお菓子を買ってお金を使い切りました。
お姉ちゃんもいなくなった暗闇の中で1人ぽりぽりポテチを食べて居たら何やら怒り狂ったおっさんが入ってきてかなり不穏な空気に。何やら一人で歩き回り、私に気が付いて怒鳴っております。しまいには3連結椅子をガラガラと引っ張ってきて窓の近くに置き荷物をぶん投げ更に怒っていたので私も怖くなり、「ごめんなさいルーマニア語わかりませんごめんなさい」とたくさんペコペコしました。ペコペコしたのもよくわからないくらい真っ暗だったんですけど。
かなり怖かったので待合室から出ようとしたらやだ最悪、犬がいるわ。
最悪です、中には怒り狂った親父、外には吠えまくってる犬。どっちもわりとというか結構怖いです。
親父「ブラン?!」
私「ノーブラン!!(誰がこんなくらい時間にブラン城いくか!)」
親父「■☆※?~〇▽!(おいお前どこ行く?!)」
私「ポテトチップス!(ゴミを捨てるだけです!)」
と答えてる間に吠えてる犬がドアの少し離れたところにいったので外に出ました。
親父もびっくりしたでしょうね、ポテトチップス!って。私も何言ってんだろうなと思いました。
5分くらいしたらちょうどバスが来たので良かったです。