コソボの中のセルビアへ
今日はプリシュティナの近郊にある世界遺産を見に行きたいと思います。グラチャニツァ修道院というところでグラチャニツァの町にありますが、プリシュティナからバスで20分くらいです。
それがこちら。
んまー何の変哲もない教会に見えますがこちらセルビア正教の教会です。前回の記事に書いた通りコソボはアルバニア人が9割を占めていますがここグラチャニツァはセルビア人の街なんだそう。
だから街の様子もプリシュティナとはちょっと違って、キリル文字が溢れてたりします。
確かにセルビアのベオグラードにいたとき、久しぶりにキリル文字見たな~と思ったんですよね。他の国は普通のよく見るラテン文字だったのに。
で、どこかで見た情報によるとこの街の案内板は、セルビア文字と英語だけで徹底的にアルバニア語は排除してある、とのことだったんですが…それを気にしてよく見てたんですが、キリル文字はもちろんだけどラテン文字も結構あるんですよね。じゃあ少なくともここのセルビア人とアルバニア人は上手くやってるんじゃないの?と思ったんですが、セルビア語ってどうやらキリル文字も使うけどラテン文字も使うっていうなんか特殊言語みたいです。じゃあ私にはもうわかりませんわ。
とりあえずセルビア人とアルバニア人はいがみ合ってますが、この街はセルビア人最後の意地なんでしょうきっと。。
修道院入り口にある看板。銃って…。
立派な外壁。昔はアルバニア人からの攻撃に備える必要があったんでしょう。
ちなみに敷地内は実際普通の修道院と特に変わりありません。
教会内部はフレスコ画で埋め尽くされてましたが、ほとんど顔の部分がえぐられている状態でした。アルバニア人がやったのかな…。場所が変われば迫害される人種も変わります、何をやってるんだか…。
せっかくなのでグラチャニツァの散策。こじんまりした出店たち、個人でやってるみたいです。
少し歩いたところにはMISSINGのモニュメント。白い紙が貼りつけられていて見ていたら顔写真でした。きっとコソボ紛争で亡くなった人たちなんでしょう…。
表だけじゃなくて裏側にもびっしりありました。
バス停近くの小さな教会?
文字の件を調べるまでは、ラテン文字=アルバニア語だと思ってたので、なんだいうほどでもないじゃんと思ってましたが、街の中心にあったこのミニ教会にはしっかりセルビアの旗が立ってました。
みんなずいぶん揉めるじゃんね…疲れないのかな。でもきっかけがないと許すこともできないよね。どっちが何を許すのか、私にはもうさっぱりわかりませんが。
帰って腹ごしらえです。宿の近くには特に何もなかったので、適当に小さなお店に入ってパンを買ったのですが薬臭くて食べれたもんじゃありませんでした。この菓子パン、賞味期限が半年あるのよね。
アテネでもこの類のパンを一度買ってそのときも賞味期限長かったので、それ以来買ってなかったんだけど、あの時だってここまで臭くなかったような…。とにかく寿命縮まる味がします。
お昼すぎに次の街プリズレンへ移動。プリシュティナから約2時間ほどです。バスは頻発してるので適当に出ました。
ついたらなんだか今まであんまり見たことないタイプの古い街並みにちょっと驚きました。プリシュティナがコソボの首都ですが、それは建国されたさいに作られた街であり元々はプリズレンが文化の中心らしいです。
街歩きは明日するとして…
夜ご飯!物価の安い国では奮発しがちです。ハンバーグの中にチーズが入っていて最高に美味しかった…。
でも胃袋小さくなりましたね、爆発するかと思いました。
では明日はプリズレンの街歩きです。