初のFlix Busとダブルベッドおばさん
今日はザグレブを後にして、スロベニアの首都リュブリャナに向かいます。リュブリャナ、なんだかとんでもない名前ですねー。サクサク行きますよー。
今回の移動は初めてFlix Busというのを使います。バス版LCCみたいな感じなんでしょうか。安くてネットでチケットが買える。ドイツのバス会社だそうでヨーロッパを網羅してるみたいですよ。今までいた国はあんまりFlix Bus通ってなかったんですけどね、さすがスロベニアまで来たらもう中欧ですかこれ?なんか本数もたくさんあったので利用してみることにしました。
とりあえずバスは10時15分発だったので、早めに宿を出て荷物背負ったまま観光です。
晴れてるー。素晴らしい!やはり晴れると街の印象変わりますね。あとはボスニアが暗く見えたの、建物が全体的に暗い色だったんですよね。赤い屋根とかでもないし。外観も大事ですね。
で、色んな所をほっつき歩いてバスターミナルに向かったんですが、私どうもザグレブのバスターミナルがよくわかってなくてですね。Flix Busがどこのプラットフォームに停まるのかよくわからなくて結構ドキドキしました。しかもwifi繋いでみたら、10:15発が遅れてるので10:30発に訂正されていたんですけどね、結局私は10:10に乗り場について普通に最初の予定通り15分に出発しました。なんなの、信用できないじゃないか…。
バスの車体はもちろん普通のバス、っていうかなんならUSB充電出来たり結構快適なんですけど、数日前にフランスだかスペインだか忘れたけど横転事故起こしてたし、それにともないFlixBusの運転手の質が問われるような動画が出回ったりしてるのを見て安かろう悪かろうなのかな?と思ったりしています。私としては、バスターミナルにFlixBusのカウンターが無くて聞きにくいのが一番困ったわ…。
(11月16日現在、何度もFlixBusに乗って今思うのはFlixBusというよりザグレブのバスターミナルがなんかわかりにくかった、って感じです。)
というわけで出入国審査もスムーズに終わり定刻通りスロベニアはリュブリャナに到着しました。雨です。
有名なドラゴン、空模様がドラゴン映えー。
で、宿はこのドラゴン橋の近くなんですが…。
「うちのホステルはH2Oホステルとレセプションをシェアしてるから、チェックインはH2Oホステルにきてねー」とそういえば宿予約したときにメールが来てたんですけどすっかり忘れてましてね。予約してた宿について張り紙を見てそのことを思い出したんですけど、このストリートが「H2Oホステルに来てねー」の張り紙だらけでした。レンタカーだかレンタサイクルの店も「H2Oホステルにきてねー」って書かれてたし、いろんな建物に張り紙ついてたんで全部宿なのかな。オーナーすごいな。
で、無事チェックインしたんですけどなんか変わった部屋でね、入ったらダブルベッドがどかんと置いてました。ドミにダブルベッドは初めて見たな…。
私は二段ベッドの上段でしたが、なんか下段の人の洗濯物がたくさんぶら下がってるし、ダブルベッドにまた入院患者みたいなおばちゃんが寝転がっててイヤフォンしないで動画見てるしちょっと嫌な雰囲気…。しかもこの部屋、ベッド5台にコンセントが2か所だけ。ひーん。
雨が強かったので、外に出るか悩んでいたらダブルベッドのおばさんがカプチーノ飲む?と勧めてくれたので遠慮なく自分のカップに粉を入れ、お湯どっから出てくるのかなと思ったら「トイレの水汲んできてね」とのことでした。トホホ。しかもお湯は出なかった…。
ダブルベッドおばさんは、クロアチア人とセルビア人のハーフという強烈な組み合わせで、30年前の元カレと最近よりを戻して一緒にドイツで暮らすため、いまドイツ行のバスを待ってるところみたいです。
私「13年前の彼氏かあ、すごいねえ」
ちょいとこのやりとりにはびっくりしました。
ドイツに行って新しく生活を始めるから、多くの物は持っていけないわ、といって見たことないくらい大きなスーツケースとボストンバッグみたいなの2つ床に転がってましたけどこの人どうやってセルビアからここまで来たんだろう。しかも「新しい生活はシンプルにね!」というのに私がチェックインしてから夜までの間に、中華系雑貨店でアクセサリー入れのような木箱(中国風のデザイン)と中にキャンドルが入ったこぶし大くらいの鉢を2つ買ってきていて、この人何故このタイミングでこれを…となかなかパンチの効いた人物であることが数時間でわかりました。まあ悪い人ではないんですけど。
結局雨も止まず、このおばちゃんに富嶽三十六景や芸者の説明をさせられて1日が終わりました。
あ、下段のベッドの女の子は大学生のようで一旦帰ってきてまたおめかししてから部屋の電気を消してまた出かけていきました。まだ20時なんですけど、私もダブルベッドおばさんも、もう一人の大学生の女の子も全員それを受け入れ、文句ひとつ言わず寝ました。ヨーロッパの冬、日が暮れるの早すぎてとんでもないな…。