車も人もぽんぽこ多い首都ティラナ
アルバニアの首都ティラナへ移動します。
ベラトからだいぶ北上してきました。ベラトからティラナ行のバスは何本も出てるらしいので適当にバスターミナルへ。
宿で働いている青年曰く、ティラナは”ベラトとは違って急に人も車もぽんぽこ増えてかなり本気出してくる街”らしいです。多いという表現にぽんぽこが相応しいのかはわかりませんが、「アルバニアは夜にみんな人が出歩くんだって~あのホコ天もぽんぽこ人歩いてたでしょ?」とも言ってたので彼の中では普通なんでしょう。ハーフということもあってあまりつっこめませんでした。日本語普通に話してるんですけどね。ほんとおもしろい子だったわ。
というわけでバスです。本数も多いのでミニバンかと思ってたのですがちゃんとしたバスでした。チケットは買う必要ないとのことなので、乗車して出発後にチケットが配布され、そのあとにお金を集金されました。領収書替わりでしょうか。この紙切れがいるのか謎です。
というわけで例の如くうとうとしていたらあっという間にティラナに着いたのですが、なんかよくわからない道路で降ろされました。どこやねんここ…。少し歩くとバスターミナルがありましたがバスとミニバンとタクシーでびっくりするくらい混んでいて、あーここに入るとなるとすぐ近くなのに30分くらいはかかりそう…って感じだったので乗客だけそこらへんの路上におろしちゃうシステムなのかもしれません。
にしたってこのバスターミナルは中心部からは結構離れてるし、困ったな~ということで、中心部に行くバスはある?とそこらへんの親父に聞いてみたところ「バスはないよ!俺はモンディだ!」と自己紹介されました。お前の名前は聞いてない。
どうやらこいつタクシー運転手っぽくてですね、普段ならそんなこと嘘だと決めつけてかかるのですが、確か予約した宿からのメールにもなんかバスターミナルから市バス乗り場まで結構歩くって書いてたような…あ~なんかめんどくさい、というわけで珍しくタクシーに乗っちゃいました。モンディの。タクシー乗るのいつぶりでしょうね…パッと思いつくのは坊主とウズベクで乗ったのが最後だけど…あ、アルメニアでも乗った。
というわけでモンディに宿の地図見せて、ここまで行ってよ!いくら?と聞いたら中心部だな!700レク!というので中心部って言うか宿ね、これこれ。と再度地図みせてうんうんというのでもうモンディにお願いしたらやっぱり中心部の広場で降ろされました。モンディ、自分はまっとうなドライバーだということを示すためにフランス人からのメッセージや写真を見せてきたり、ティラナの道路の混雑状況とかバスのひどい運転とか指さして「ジャパンじゃこんなことないだろ~?!ティラナはこれがエブリディだぜ!」ということを30回くらい繰り返し悪い奴ではないけどうるさい男でした。
ただ実際ティラナの交通状況はひどいもんで恐ろしい交通渋滞です。こりゃバスなんて乗ったら一生着かなかったかもしれません。それくらいすごかった。あと人もなんかジロカストラやベラトとは比べ物にならない位多いですね。
中心部から宿まではそんなに遠くないので、適当に歩いて…車が多すぎてなんかいちいち道路渡るの大変…。
やっとの思いで宿に着き、ティラナは1泊しかしないので荷物を置いて観光へ。
アイスが50円で売ってたので買ってしまいました。クッキー味、美味しい!
市の南側に向かいます。
ピラミッドが何故かありました。無料で頂上までいけるみたいでしたが、不良少年たちが遊んでたので怖くて近づけませんでした。あとこれは意外にくだりが怖い気がするな…。
ピラミッドの斜め向かいの公園。モニュメントがあるって地図に載っていたので近寄るもよくわかりませんでした。
一応スタジアムみたいなのもあります。さすが首都。
さて、ここからティラナ大学の裏側にある丘を登ります。緑にあふれて、現地民がお散歩なりサイクリングをしていて気持ちが良いです。
アルバニアにもネコチャンはいるけど、あんまりかまってくれないです。私の上に座ってふみふみしてきたあいつくらい…。
丘の上に教会があるみたいなので向かうと、たいしたことありませんでした。いやこんな言い方は失礼だけど…。
首
ここで現地人のおっさんが一人声をかけてきました。どこからきたんだ、旅行か?と。日本人ですと言うと、俺はいつもタイまでは行くんだが、日本にはまだ行ってない。行きたいんだけど行こうとしたら地震があったとかでいつもチャンスを逃している、と。日本人はいつも働いてばかりで旅行できないだろう、アルバニア人はいつも寝てばっかり、寝るのが大好きだ!人生は短い、いろんなところに行きなさい!と何故か励ましてもらいました。おじさんもいつか日本いけるといいね、人生は短いよ。たった10分くらいお喋りしただけだけど、なんかいいおじさんだったな。
公園を出て市街地へ。ここも落書きが多いですね。
でも、アテネはFUCKだったけどティラナはLOVEなので許します。アートと落書きの境目はどこにあるのかな。
日本食屋…?
広場へ
人も多いし車も多いけど、私はこの街嫌いじゃないな。
宿に戻るとオーナーが大量にパスタを茹でていて、君の分もあるぞ~!というので遠慮なく頂きました。実は宿の口コミで、「運がよければ夕飯にありつける」というのを見かけていたので何食わぬして夕飯食べずに帰ってみたら運がよかったのです。うひひ。オーナーのパスタは結構辛くてすごく美味しかったんですが、オリーブが大量に盛り付けられていたので最後だけなかなか頑張りました。同じく宿にいた香港人も最後オリーブだけが余り、苦しい表情でなんとか食べてました。彼は少し残してましたけどね。我々アジア人はオリーブ食べないもんなあ…。
オーナーはアメリカ人で、アイルランド人も一緒にご飯を食べたけれどラグビーワールドカップの話から日本の話へ。2人とも日本に行ったことがあるそうで、「日本は文化も食べ物も素晴らしいけど何より人だ!人がいい!彼らはいつもカインドでフレンドリーでラブリーだ!」とべた褒めしてくれて嬉しくなるんだけど、私の知っている日本人はなんとなく外国人にそこまでフレンドリーにする人たちではない気がするんですよね。私がそうされてきたように、外国人も日本で困ってたら「どこ行くの?」とどこからともかく現れた現地人に声をかけられてバケツリレーの如く目的地に運ばれていったりしてるんでしょうか。そうだったらいいなあと思います。