期待していたサマルカンドは…
2泊したブハラからサマルカンドへ移動します。
普通ですとタシケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァ(これからいく町)と移動するのが徐々に西に向かっていくことになるので普通ですが、タシケント→ブハラ→サマルカンド→ヒヴァと移動したほうが夜行列車の時間がちょうどいい(深夜到着とかにならない)という、なんでそんなこと知ってるんですか?と言いたくなるほどすごいアドバイスを坊主が南旅館のあの方から聞いていたのでそれに従って動きました。ブハラとサマルカンドはバスで移動できる距離なのでちょちょっと移動します。
宿を出るときに宿のお姉さんが「Where she go?」と聞いてくるので「Who is she?」と聞き返すと、「Where she go?」とまた聞いてくるのでsheって誰だろうと本気で困惑していたら私のことでした。なんでそんな逆に難しい単語使うんですか、目の前にいるんだからYouと言ってくださいよ。私の英語もアレなので人の英語をどうこういうつもりはまったくありませんが、この人の英語はすごい変化球ばっかりでした。
というわけでブハラのバスターミナル。相も変わらず暑いです。猫も日陰でおやすみ。
いつも通りタクシー運転手たちが押しかけてきましたがチケット売り場にてチケット購入。出発まで時間があったのでそこらへんに荷物を括り付けて私はねこちゃん観察。坊主も歯磨きと朝食を探しに消えていきました。
バスは中国製で新しく綺麗だったけど若干足元が狭かったです。出発までに坊主がサモサを買ってきました。おばちゃんにお金を適当に渡すと大量に貰ったそうなので1つ私にくれました。ありがとうございます。
イヤフォンを耳につっこみ、目を瞑ったらもうサマルカンドに着いてました。中央アジアに入ってから、移動中に起きてることができません。景色を眺めるのも好きなんですが昼でも夜でも寝てしまいます。
サマルカンドのバスターミナルからすぐのところにあった何か。何か有名な何かでしたが忘れました、何かです。近くにこれだけあったのでちゃちゃっと見に来ました。
バスターミナルから宿はかなり遠かったのでタクシーを利用。2人だとまだ比較的気軽にタクシーを利用できるのでいいです。
宿近く。
3枚目とか特にそうですけどなんだか俗っぽい感じがします。サマルカンドは私が予想していたより大都市でかなりツーリスティックな街のようです。ちょっとだけカンボジアのシェムリアップを思い出しました。
荷物を置いて一休みして、サマルカンド駅へ次の移動のためのチケットを買いに行きました。駅に向かうバスの中で中学生くらいの男の子が私に席を譲ってくれました。中国以降バスや電車で席を譲る人たちが多いです。中国ではお年寄りに席を譲り、といってもあの国も若者より年寄りのほうが多いのでじじいがじじいに席を譲るみたいな不思議な現象をたびたび目撃しました。中央アジアではお年寄り+女性にも席を譲る文化があるみたいです。
翌々日のウルゲンチ行のチケットを購入して、宿方面に戻りました。
ちなみにタシケント駅でもそうでしたが、このサマルカンド駅でもチケット売り場は駅構内の中にはなく、駅に併設されている別の建物にチケット売り場があります。「カッサ♪カッサ♪」と小躍りしながらつぶやくと誰かがチケット売り場を案内してくれます。ロシア語でカッサ=チケット窓口です。カッサ♪カッサ♪
ポテトチップスシャシリク味?お菓子までシャシリクになったら飽きてしまう。
夜ご飯。坊主は飽きもせずラグメンを頼んでましたが私はチキンラーメンみたいなのを頼みました。意外と美味しかったです。サラダはいつも通りトマトときゅうり。
というわけで早めの夜食を済ませましたので、これからレギスタン広場に向かって夜景を堪能しようと思います。
とはいってもまだまだ明るい。
おお…!
お…?
憧れだったレギスタン広場。サマルカンドは青の都ですよ。それを象徴するレギスタン広場ですよ。シルクロードの要衝として栄えたこの都、砂漠の都市に沈む夕陽。この時間帯が素晴らしくないわけがないんですけども、ずいぶんごちゃごちゃしてませんか?百歩譲って玉ねぎの修復工事は良いですけど、なんか派手にステージみたいなの立ててますね。あれ、レギスタンのこれって常設ですか?みんなカメラに写り込まないように頑張って写真撮ってるの?私どうやったってこれ写るんですけどね。
なんか調べてみたら何もない人と椅子まで並べられちゃってる人と色々いますね~。催し物でもあるんでしょうか、どちらにしろ今の完成されてないこの状態は中途半端ですが致し方なし。
暗くなるまでその辺をお散歩です。激落ちくんのスポンジみたいなのを売ってる少年がいました。綿あめではなさそうだし一体なんでしょう。
にしても夜だってのにすごい人です。
ではライトアップ。
意外と品のない色にライトアップさせるじゃないですか…少なくとも自分の好みのライトアップではなかったです。白がシンプルでかっこよくて良かったかな。坊主としばらく眺めた後、次へ。
ちなみに普段はお酒を飲まない坊主ですが、なぜか急にビールが飲みたいと言い始め、よりによってムスリムの国で飲み歩きってどうなんだろうと思ったけれどまあ私の知ったことではないので放っておきました。
こんなお散歩でした。
彼はどこかの物陰で用を足して、そこらへんの庭にぶん投げてある水の出てるホースをとって顔と頭をバシャバシャ洗い、私がやりたくても簡単にできないことを全部公共の場で簡単にやってのけました。ひとりさっぱりした顔をしている坊主を見て、こいつこの野郎…と思いながら帰るのでした。