本当に恐ろしかったのはビシュケクではなくて南旅館
トソールでのんびりと過ごした翌日、またヒッチハイクでビシュケクの南旅館へ戻りました。Kさんも一緒に。
今回はトルクメニスタンビザを大使館に申請しに行くだけでもう用事はなかったので、「自分、ビザ申請だけして数日で出ますよ!」とKさんには宣言していたのですが気付いたら7泊しました。恐ろしい…。
しかも例のごとく、何もしてないです…。
写真をブログに貼るだけでよだれが出てきます。
実は私、F氏に「親子丼を出してください!」とリクエストをしていたのですがそれには答えてもらえず酢鴨が出てきました。酢豚じゃないです酢鴨です。巣鴨でもないです。
中華料理で一番好きなんですよ、酢豚。それを頼んでもいないのに出してくれるなんて、いや、酢鴨ですけど。この人胃袋じゃなくてついにハートを掴みにきたのかなとひっそりと思ってしまいました。
一応南旅館にいた間はですね、すこーしだけブログを更新したり、トルクメニスタンビザ申請しに行ったり、これからいくカザフスタンの情報をF氏から教えていただいたり、いちごタルト食べてビール飲んだり、破れたズボンをいい加減捨てようと新しく買いに行ったスポーツショップがコンビニより狭い店舗面積で腹が立ったり、そうそう同級生の坊主が更に坊主にするというのでその付き添いに行ったり、帰りに自分もちゃっかり髪を切ったりしてました。
つまり特になにもしなかったです。
こんなに南旅館から出られなかったのには一つ理由がありまして、台所に1つ鍋があるんですよね。スープが入っているそうで。それがめちゃくちゃくさいって噂(?)だったんですよ。くさいけど美味いって。
そのくさいけど美味いという嘘か誠かわからない謎スープが、明日の晩御飯でつかわれるかも、いや明後日の晩か・・・みたいなやりとりが滞在終盤しょっちゅう続き、私は毎晩「明後日出ます!」と宣言して結局チェックアウトできずです。
もうこれスープ待ちだと一生出られないなと思い、チェックアウトを決め込むとなんと私の滞在最終日、F氏が1日おでかけするので晩御飯は作られませんとのこと。なんてこった…。スープどころの話ではありませんでした。
まあいないものは仕方ありません、私は適当にどっかで食べるんだろうなと思っていたら何故か男性陣、急に張り切りはじめてF氏不在だがみんなで何か作るぞと意気込み、全員でバザールへ買い出しへ。
だいたいどこになにがあるのかはわかっているけど、調味料系は探すのに苦労しました。醤油やら砂糖やら。
米もキロ60ソムの米、ということはわかっていたけれどキロ60ソムの米、やたらたくさんあってどれかよくわからず。私なんかより長期滞在のご夫妻、F氏の米屋での決めポーズ「1!(1キロください)」ポーズしたら店員さんがわかってくれてていつもの米が買えました。すごい。
調理中。料理にコーラをぶっこむファインプレーもありました。
一番奥に眠る例のスープが入った鍋。
出来たもの。
やたらと茶色いですが、美味しかったです。そぼろ丼のような何かです。
悪いお兄さんが、この後全員に生にんにくを配り、にんにくを片手に丼がっつくという不思議な光景がありました。でもとても美味しかったです。ご飯がすすみそうで、意外とすすまなかったけど…。
最後にF氏の料理食べられなかったのは非常に残念ですが、これはこれで良い思い出になりました。
カラコル行く前より、後のほうが居心地がはるかに良かったです。宿泊者も全員知った人だったからでしょうか。皆さんこのあと当然ながら中央アジアを旅するとのことで、またどこかで会えたらいいなと思います。無事全員あの宿から抜け出せますように。
というわけで明日から久しぶりの一人旅です。何か国目?かわからないけど、未知の国カザフスタンへ!
団地でよく見た猫
ん?
みんなで見に行ったキルギス映画『キョクボル』
思いのほか感動!
花がいたるところにあって素敵な街ビシュケク
最近できたモスク。金を持ち逃げされ、しばらく工事が滞ってたらしい。
南旅館の本棚。コアな本たちがたくさん。もう来ることは…たぶんないでしょう…。