徳欽1泊2日

香格里拉まで北上してきたはいいものの、ここからどうしよう?と悩んでいたのですがチベット自治区ぎりぎりまで行ってみようと思い、オーナーに聞いてみたら徳欽おすすめ!とのことだったので香格里拉から1泊2日で行ってきました。

 

徳欽とは香格里拉から約北東100㎞ほどの場所に位置する小さな町で、外国人が行けるぎりぎりの場所です。ここではトレッキングを楽しむ人が多いそうですが、相も変わらず登山初心者の私はびびりまくっておりますし装備も万全ではないのでトレッキングにはいかず、梅里雪山というチベット仏教の聖地ともいわれる山を拝みに行ってきました。

 

実際徳欽の情報はネット上でそんなに多くはなく、宿もbooking.comやagodaで検索しても数が出てこないし安くもないしお手上げ状態でしたがオーナーに色々聞いて助けてもらいました。

 

まずは香格里拉バスステーションから徳欽のバスステーションまでは30分のお昼休憩含む約4時間掛かります。午前中にだいたい1時間に1本ほど出ているそうです。62元でした。道中は絶景の連続です。私は当日チケットを買い、バス最後尾の5人掛けシートのど真ん中という引きの悪さを発揮しましたので写真はありません。くそったれー!

徳欽に着いてからは、そこから南に約10㎞ほど離れた飛来寺という場所へ向かいます。というのも徳欽はただの小さな町でこれといった観光地もなく、谷底にあるので周りが山で囲まれているだけで梅里雪山は拝めません。徳欽から飛来寺へはミニバスなりタクシーで向かいます。私の乗ってきたバスは行き先が徳欽・飛来寺となっていましたが人数が少なかったからか飛来寺へは向かってくれず、別のミニバスに乗り換えて向かうことになりました。1人10元で約15-20分ほどで到着します。

 

宿はオーナーが紹介してくれた場所です。「守望6740」という名前です。飛来寺の町はUの字の道路沿いにホテル、食堂、売店が並んだだけの場所です。Uの字の右上(徳欽方面)に飛来寺というお寺があり、宿は町を抜けていく一番最後から2-3件目にあります。ドミ1泊35元、シャワーは掘立小屋なので寒くて浴びれないと思います。部屋にはネズミが出てトマトを1口食べていきました。でも意外と綺麗ですよ。私の価値観があてになるかは知りません。

この宿の良いところは眺めです。1本道の一番眺めのいい場所はなんとか景区と名前が付けられてチケットを購入しなければ入れませんが、この宿からは梅里雪山が拝めます。

 

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ひゃー!きれい!雲がかかって頂上までは見えないけれど、それでも十分な迫力です。6000mを超える山なんて生まれて初めて見ました。

 

というわけで宿に荷物を置いて早速散策です。まずは町の名前になっている飛来寺まで。

閑散期なのか、ずいぶん人がいなく食堂ではさっき同じミニバスに乗ってきた人たちがご飯を食べているくらいだし、そもそもやっていないお店も多そうでした。あとは建設中の建物だとか、作業している人はパラパラ見かけますが、住人らしき住人はほとんど見かけません。

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住人。

 

ところがどっこい、飛来寺に行くとそれはそれは賑わっていて、派手な民族衣装を着たおじいちゃんおばあちゃんが大集合していました。といっても20人もいなかったと思いますが、それでもみなさん「タシデレー!」と元気に挨拶してくれました。チベット語のこんにちはだー!!

というわけで後ろ姿だけパシャリと頂きました。

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飛来寺は小さなお寺ですが、大きなマニ車が横の建物の中に建てられています。あと同じバスに乗ってきたおじさんが教えてくれたのですが、寺院でお祈りをしたあと、寺院の周りを3周まわるのだそうです。この写真を撮らせてもらった人たちも寺院の周りをまわっている最中です。

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さて、ここからはもう本当にやることがないので山の頂上から雲がなくなるのを待つのみです。が、結果からいうと写真には納められませんでしたが一瞬見えました。暗闇の中で。

陽も沈み部屋に戻ってぼけっとしていると、同じ部屋の中国人の女の子が買い物行かない?と誘ってくれ、特に用もなかったのですがせっかくだし~と思って外に出たら頂上だけ雲から突き出て見えました。頂上は私が予想していたよりもだいぶ上にあり、感動しました。暗かったけど、見えて本当に良かった!

夜はその子と体を温めるために白酒をちょびっとだけ飲んだり、星空を眺めたりしましたが宿のナンセンスな電飾のせいで微妙でした。

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というわけで私の短い飛来寺旅行終了です。この中国人にトレッキングに行こうと誘われていたのですが、朝起きたら若干頭痛がしたのでやめました。白酒は1口しか飲んでいないので高山病のせいかしら?

ちなみに、1枚目の写真に写っている山の麓にある小さな村が西当村というところだと思います。そこまで飛来寺からバスで行って、歩きか馬でしか行けないと言われている雨崩村まで行くのが人気ルートだそうです。あとは流氷が見れるらしいですがそれは雨崩村まで頑張らなくても見れたはず…流暢な英語を聞き間違えてなければこんな感じです。徳欽、飛来寺、西当、雨崩等色々地名はネットで見たのですが、位置関係がつかめなかったのでざっくり説明してみました。私は飛来寺までしか行ってないので、100%信頼できる情報だと思わないでください。

 

飛来寺から徳欽までの帰りは、ミニバスかヒッチハイクという雑なアドバイスを受けました。まあ1本道ですので徳欽方面に歩けば捕まえられるかなと思い歩いていたら香格里拉行のシェアタクシーがあったのでそれで帰りました。値段はミニバスとバスを乗り継ぐより10元高いくらいです。

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3時間せずに香格里拉に着き、なんなら途中ナパ海だと思われる湿地帯も眺めて優雅に帰ってきました。直接宿まで送ってもらいましたし。

帰ってきてからオーナーに次の行き先を相談しておりました。中国に入って19日、やっと雲南省を抜ける日がきそうです。