ビザ受取と香格里拉へ移動

今日はビザ受け取りの日です。やーっと麗江を出られる喜びでウキウキしております。麗江、悪い場所ではないんですが物価は少し高いし人は多いし昨日嫌なことがあったしでこんなとこ早く出てってやる…という感じです。

 

というわけで、昨晩お姉ちゃんがWeChatで「ここに取りに行くのよ!」と地図をわざわざ送ってくれていたのでナビでそこに向かいます。が、ところがどっこい、この送ってくれた地図間違ってたんですねー。申請も受け取りも麗江市公安局なのですが、お姉ちゃん何故か麗江市人民政府という場所の地図を送ってくれてました。公安局と人民政府は道路挟んで隣なんですが、いかんせん両方とも敷地は大きいですし微妙な時間のロスです。しかも建物が微妙に似てるので、間違えて人民政府の中に入っちゃいましたもの。違う入り口から入っちゃったくらいに考えてたら全然違う建物でした。 公安局に行き直し、無事ビザをゲットできました。申請日から+30日だと思ってたんですが、私の場合は受取日から+30日になっておりトータルでちょうど1ヶ月半中国に滞在できることになりました。これで中央アジアには無事ラマダン明けに入ることができそうです。ちなみに受取時は引換証を渡すだけでサインも何もいりませんでした。

 

宿に戻り荷物をとって香格里拉に移動じゃー!と思っていたらバスの降りる場所を間違えてなんだか遠回りしてしまいました。これだから麗江は…!と1人でブツブツ言いながら早歩き。私は歳を重ねるごとに滅多なことでは怒らなくなってきたと思いますが、しっかり根に持つタイプではあります。

 

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12時麗江バスターミナル発の香格里拉行きに乗りました。 発車10分前にチケットを購入すると最後尾の5人掛けの席をゲットしたのですが、お隣2人はフランス人でした。おふたりも個人旅行でたまたま会ったよう。若者のほうは日本語を話したので何故かと思っていたら京都大学にいたそうです。熊のようなおじさんは、チョットオマチクダサーイ、ハイドーゾーといってクッキーをくれました。京大には行ってないと思います。

 

道中の景色がとても良かったです。天気に恵まれてラッキーです。

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16時頃香格里拉のバスターミナルに到着しました。もう少しこじんまりした町かと思っていましたがなかなか大きな建物がたくさん建っています。今のところ、中国のそれなりの街はみんな似たような感じに整備されています。片側三車線の綺麗な道路に大きな銀行やホテルが並び、よく言えば整えられているけど悪く言えば特徴がないです。 あとは監視カメラの数が増えました。大理、麗江では気になりませんでしたが昆明と同じように車が通るたびに光っております。チベット自治区が近いからでしょうか。平和そのものですけどね、雰囲気は。

 

宿まで歩いて移動し、宿近辺を散策します。こじんまりとはしていますがしっかり観光地化されていてお土産物屋さんやあとはアウトドアグッズのお店が並んでいます。歩いているのは中国人、欧米人がチラホラですがお店で働いている人たちはチベット族の人たちでしょうか。顔つきが私たちが中国人として連想する人たちとは違い肌が日焼けしていて赤いほっぺが特徴的です。来たんだなあ、チベットに。

お店の看板にもチベット語が記載されています。正直、アラビア語?と言われても私は信じるだろう…。

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亀山公園

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恐ろしく神々しい写真になってしまいましたが、小高い丘の上に寺院と巨大マニ車がたっています。マニ車とは、画像2枚目の金ピカのそれでして、ここまで大きいのは珍しいと思いますけど小さいものは街のいたるところで見かけました。チベット仏教には欠かせない仏具で時計回りにまわすとまわしただけお経を唱えるのと同じだけ功徳が積める便利グッズだそうです。お経を唱えるのそんなめんどくさいの?と思っちゃいましたが識字率が低くお経を読めない人の為に作られたという一説も…とウィキペディアに書いてました。浅はかな考えですいませんでした。

 

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町中で見たのはこんなのです。小さめのものがたくさん並んでいます。写真を見返すと、五勝手屋羊羹に見え…ごほん、なんでもありません。

さすがに亀山公園のものは大きすぎて一人では回せないので、中国人観光客のみなさんよいしょーと仲良く頑張っていたのですが私は参加せずそっと見守ってました。そのかわり小さいものを後でぐるんぐるん一人でたくさん回しました。功徳も何ポイントとかわかりやすければいいんですけどそうはいかないようです。

 

その後は地図上で100chicken templeと書かれた場所があったので行ってみました。百〇寺というそうです。〇は中国語の鶏です。 こちらも小高い丘の上にあります。たいした坂ではないのですが、香格里拉は海抜約3300mの場所にある町なので結構息がきれます。

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登ると町が一望できます。3300mの場所にあるというのに更に高い山に囲まれていて中国はすごいですね本当に。 この青・白・赤・緑・黄の5色の旗はタルチョといってよく山の上や寺院などに見られます。仏法が風に乗って広がるようにと願いがこめられているようです。だから風の強いところにあるんですね。大理の宿の屋上にも1本だけタルチョがありましたが、こんなに大量に括り付けられているのは初めて見ました。旗にはそれぞれ絵が描かれていたり、細かい字がびっしり書かれていたりします。ウィキペディアによると、経文が書かれている場合は風にたなびくたびに読経したことになるそうです。風が功徳を積んだことになるんでしょうかこの場合。

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肝心のお寺には、10羽くらいの鶏と鳩がいました。この人たちもチキンにカウントしていいんでしょうか。どっちにしろ100には遠く及びません。

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結構疲れました。こんなに高いところに来たのはたぶん初めてだと思います。というわけでタルチョはためく場所に腰かけて、街を見下ろしながらチャットモンチーの『シャングリラ』を口ずさみながら休憩しました。シャングリラ~ハァハァ幸せ~だって~ハァハァ叫んでくれよ~ハァハァ息が切れるので歌えません。

 

宿に戻ると、フランス人の女の子が「中国人の友達と朝まで楽しんでくるわ!クレイジーでしょう?でも喜んでいいのよ!今晩はこの部屋、あなただけのものだから!」と宙に浮いておりました。チェックインしたときも同じようなことを言いながら出かけて行ったんですが、今回は手に一輪のバラの花があったので進展があったようです。なんだかすごいおもしろい子でした。

というわけで久しぶりの1人部屋で快適に寝かせてもらいました。