国境越えよりも緊張する豪華なホテルと貧相兄妹

本日は、兄が日本からハノイに遊びにやってきます。この日程に合わせるためにホーチミンからアホみたいに毎日移動してきました。

 

というわけで午前中のうちにとっとと安宿をチェックアウトし、兄と泊まるホテルに移動です。

 

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あの~私、穴あいたズボンを履いて泥だらけのバックパック背負って、お化粧もしてませんしなんなら汗かいて顔テカってますし、こんなところに来てよかったんでしょうか。

ちなみに画像1枚目はウェルカムドリンクとおやつのバナナ、揚げ一番にしか思えないおせんべい2枚です。食べ終わったあとですけど。チェックインが終わってこんなものが出てきたときにはものすごい汗をかきましたが、豪華なレセプションの椅子に座りバナナの皮をむいたらすっかりいつもの自分です。落ち着くわあバナナ。

 

地獄のチェックインを終え、そこらへんでバインミーを買い部屋で食べ、あとはひたすら兄を待ちます。ホテルの空港ピックアップが約1000円だというので頼めばいいのに、自力で来ると言い張った兄が心配なのです。英語だって話せるわけではないし、究極の方向音痴です。私に触発されて冒険でもしたくなったんでしょうか。

 

私の初めての海外旅行は兄とドイツでした。今思えば二人とも初海外で、英語も話せずよく行ったなあと思います。あの時は兄がトラベル英会話を片手に「お前もなんとか調べたりしろよ!」と怒られましたが、今はすっかり立場が逆転し、「お前は何を根拠に駅のその出口から出ようとしてるんだ?」とか平気で言い放つ兄を冷たい目でみる妹の私です。何を根拠にもなにも、朝この出口を使ってホテルから駅に来たじゃない…と。方向音痴なくせに理系の癖なのか、根拠とかを聞いてきます。地図が根拠だよ。

 

そんな兄をドキドキしながら待っていると、部屋に電話がかかってきました。

「おにいさんが来たわよ~」

部屋から出て下に迎えにいくと、やけに身軽な兄がそこにいました。お疲れ~と声をかけ部屋に戻ろうとすると、ホテルの人が慌てて「え?お兄さん宿泊者なの?このへんに住んでてただあなたに会いにきたのかと思ったわ~!荷物少なくない?」とホテルの人も驚くほど荷物少なかったです。私がヨレヨレしてて恥ずかしかったから、兄がきたらちょっとはマシになるかなと思ってたんですが、来たら来たでそれなりに恥ずかしかったです。リュックにぐでたまのキーホルダーついてるし。

 

というわけで実家の母から送ってもらった支援物資を兄から受け取り、ひゃっはー!です。やっとズボンの穴がふせげるし、時間つぶしの文庫本も手に入ったし、どん兵衛まで持ってきてくれました。

夕方は外に出て、美味しいものをたんまり食べさせてもらいました。感謝感謝!

 

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