どたばた移動でパクセーへ

タイトル通りちょっと一悶着ありましたが無事ビエンチャンからラオス南部にあるパクセーという街にに移動してきました!
今回はその様子を振り返っていきたいと思います。
 
パクセーまでは約10時間ということで、宿でスリーピングバスのチケットを購入しました。これは宿からバスターミナルへのピックアップも混みのチケットです。というかラオスは基本的に宿へのピックアップサービスがほぼあるみたいです。色々まわってみた感じ。
 
5日に宿の姉ちゃんから6日夜発のチケットを購入しました。ブログにちょろっと書いた通り、午前はお散歩して午後はブログを書いたり国境の情報収集をしたり、のんびりしてたんです。宿ピックアップの時間は18時半でしたし。
18時20分頃から宿の外に出て、大量の蚊と戦いながらピックアップを待ちます。が、待てども待てどもこない。18時50分とかだったでしょうか。
「東南アジアでは交通機関は遅れて当たり前」みたいな事はよくいいますよね。私もそう思ってます。でも、この旅にでて意外とミャンマーでもタイでも、全然時間通りに事が進んでたんですよ。バス然り鉄道然り。もちろん5-10分くらいの遅れはありましたよ。
でも今回ピックアップを待ってるのは私だけですごく不安になったのですよ。他に誰もいないんですもの。
だから19時になって宿のスタッフに「ここで待ってていいんだよね?まだ来ないんだけど…」と聞きに言ったら、スタッフが「あれ?お前まだここにいんの?」みたいな顔をしまして。ほいで、バス会社にすぐ電話して確認してくれたんです。
 
ス「君の予約、昨日の夜の夜行バスになってたみたい!」
私「/(^o^)\」
 
そこからは犯人探しが始まりました。
①私がスタッフに日付を伝え間違えた
②スタッフが私から聞き間違えた/バス会社に伝え間違えた
③バス会社が間違えた
 
あいにく私がチケットを購入したスタッフはその日休みでしたが、私は全力で自分の無実を証明しました。
「だってさあ、昨日そのスタッフに延泊手続きしてもらって、その後にバスチケット購入したのに昨日の夜のバス買うわけないじゃん!それにチケットにほら、6日って書いてある!私もあのスタッフもそんな英語上手くないからさあ、何回も確認したよ!少なくとも私とあのスタッフの間に誤解はなかったよ!」
 
再購入は絶対に避けたいので必死になりすぎるあまりスタッフの英語力までディスってしまいました本当にごめんなさい。私ったら。
 
そうか…とその場のスタッフも納得してくれ、いま急いでピックアップが来てくれるとのことで待っていたら本当にすぐきてくれて、かなり車をかっ飛ばし8時頃に無事バスターミナルに到着しました。
運転手はしっかり私をバスの乗り場まで送ってくれて、ここで待ってたらバス来るからね!と颯爽と去って行きました。
バスが到着してなかったのでまだ時間的には少し余裕があったみたいです。
 
ビエンチャンの南バスターミナルは地元の人たちが目立っていて、見当たりませんでした。観光地は北部に固まっているので、南部に向かう人はそんなに多くないのかもしれません。
15分ほど待って現れたバスを見て笑ってしまいました。

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KING OF BUS
 
えっ…
私とキングオブ深夜バスの戦いはミャンマーで幕を降ろしたと思ってたんですけど…まさかのここにきて真打ち登場っていうか、今日そんな覚悟してきてないっす自分…
 
しかもよく見たら3つもKING OF BUSとあるので探してみてください。
 

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黄色い熊がやけに不気味。
 
しかも二階建てバスなんですよねえ。
前回のスリーピングバスは二段ベッド形式でしたが、今回は二階建てなので二段ベッドじゃなくシングルベッドがずらーっと並んでいるような感じで高さに余裕があるので圧迫感はなさそう、だがしかしあの道路でこの高さのバスは横転するんじゃないかなあとものすごく不安になります。
ちなみにバスはビエンチャンが始発ではなかったみたいで、すでに乗客が乗っていました。
 
今日はどんな戦いが待ち受けているんだろうと少しドキドキしながら中に入り込み、添い寝の相手はかわいこちゃんかしら?肩幅の広いやつは嫌だぜ〜なんて思いながら席を探す…と、入り口から入って目の前が私の席でした。席番号、D-12。
私の席に現地人のおばさんが腰掛けていて、あれ?ここ私の席なんですけど…と声をかけると、ああごめんね、トイレに行きたいからちょっとここで待たせてもらってたのよ、と。私の席のすぐ斜め前がトイレになってました。
じゃあ座ってていいですよとやり取りをし、おばさんも一度私がベッドに入れるように立ち上がってよけてくれました。さて寝るか〜と思ってベッドに入り込もうとすると
あれ、スキンヘッドでガチムチの強面が爆睡してる。
 
ん?前後のベッドの番号を確認。
間違えてない。D-12はここ。寝てるのはスキンヘッドの強面。彼のリュックにはでかでかとMARVELと書いてあります。
 
さすがKing of bus、試練のハードルが高すぎます。私の想像の斜め上をいくまさかのMARVELが待ち構えていました。
とりあえずトントンと彼を叩き、ごめんなさい私の席ここなのでリュック避けてもらっていいですか?と声をかけます。
MARVELは飛び起きて、ああごめんねとすぐ荷物をよけてくれました。私は知っています、欧米人のスキンヘッドおじさんは百発百中でナイスガイなのです。彼らは何故か夜はパンイチで寝るという共通点があるけど、MARVELはちゃんと服を着てるからまあいいでしょう。
 
今日は横にならないで座りっぱなしで寝ようかなと、爆睡するMARVELの横に腰掛けて考えているとトイレ待ちおばさんが「あの(後ろの席の)女の子、いま一人で座ってるでしょ。もしあの子の隣に男が来たら座席を交換してもらいなさい」と片言ながら一生懸命伝えてくれました。やっぱり男女で添い寝はおかしいんですね。
そうしますありがとうと話していたらちょうど乗務員が来たので、もし他の席に余裕があれば交換してもらえますか?と聞いてみました。すると乗務員がベッドの中を覗きこみMARVELの姿を見て、おいお前起きろ!チケットを見せろ!と叩き起こしました。やはりバス会社的にも男女一緒はあり得ない模様です。
またも叩き起こされたMARVELはMARVELリュックからがさごそとチケットを取り出しますが、やはり彼の座席もD-11で彼が場所を間違えていたわけではないみたいです。私と彼のチケットを手にどこかに走り去る乗務員。
 
私「寝てたのに邪魔してごめんね」
M「ああ全然いいよ、気にしないで。…ところで俺たちは今どこにいるんだ?
 
なぜか急に現在地を気にして焦り始めましたが、ビエンチャンだというと落ち着いてました。
 
5分ほど経つと、お前の席はこっちだ!と乗務員が新しくあてがってくれた座席まで案内してくれました。さよならMARVEL、短かったけど思い出をありがとう。
さてさて新しい席は2階の一番後ろで、ここだけ通路がないのでとても広いスペースになっていて、しかもそこには女性1人が寝てるだけでものすごくラッキーでした。

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※人が寝てる絵は通常バージョン、私が入ったところは画像の下の部分

 

女性は壁側に寝ており、ほかの乗客は来ずに発車したので逆サイドの壁側を陣取っていたら乗務員に注意されてしまいました。なのでど真ん中ほんのり女性寄りに寝ていたら乗務員が寝にきました。休憩スペースだったんですね、そりゃ失礼しました。

 

さて快適に寝ましょうかと横になるとまたひどい振動で、前回ほどでないにしろそれなりの横揺れです。また転がっていかないようにしがみついて寝ることとします。

道路に穴でも空いているのかバウンドがすごく体が何度も打ちつけられます。2階席の最後尾ということも理由だと思います。一度だけ全身が浮き上がるほどのバウンドがあり、バウンドしたと同時に驚いて飛び起きると隣で寝ていた女性も同時に起き上がり、困っちゃうねと苦笑いしてまた寝ました。寝れてないんですけど。

 

がたがた揺れるバスの中、とりあえず今日はバスに乗れて本当に良かったと一安心すると同時に今までうまくいきすぎてただけでこれからこんなことたくさんあるんだろうなあと不安になりました。ATMの件もあったので弱気になっていたのです。

結局乗れたからこんなものはトラブルカウントされませんが、なんだかんだこういう出来事はやっぱりドキドキします。他人の旅のトラブルは話を聞くぶんにはちょっとおもしろい話なのに、いざ自分に降りかかると嘘だろー!!となりますね。

でも迎えがこないなんて序の口で、これからぼったくられたり、ATMにキャッシュカードが飲み込まれたり、走ってきたバイクに携帯をとられたり、バスを降りたら全然しらない場所にいたり、自分の荷物がバスに積み込まれてなかったり、現地人としょうもないことで喧嘩したり、人種差別にあったり、何かしらあるんだろうなあと思います。何かしらどころか、私なら全部やりそうな気もします。これから大丈夫かなあ。

わかってましたよもちろん、旅行なんて楽しいことや上手くいくことばかりじゃないっていうのは。だから、トラブルもひっくるめて全部楽しめるような余裕をもった人間になれたらいいなあ!なんて、私には絶対無理なのでそんなこと全く思わないですけど、でも何か起きても一生懸命誰かに尋ねて、一生懸命自分の足で歩いて、まあとりあえず一生懸命動く人間になろうと思いました。少なくともこの旅の間だけでも。

 

そんなことを考えながら必死に床にしがみついていたら寝落ちしていて、朝6時頃パクセーに到着しました。全身がものすごく痛いです。

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宿まで歩いていたら、托鉢してました。おばさん3人です。僧侶が5人くらいのグループで、2~3つ見かけました。ルアンパバーンのそれと比べるとだいぶ小規模ですねえ。

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