ヤンゴンふらり二人旅

本日はヤンゴンをふらり街歩きです。 

まずは明日の夜行バスでバガンへ移動したいので、バスチケットの予約というミッションがあります。

何やらヤンゴン鉄道駅近辺で買えるという情報をキャッチし、そこまで歩きます。 ヤンゴンは雑多という言葉がぴったりで古い建物が立ち並び道端にはそこかしこに小さなテーブルとイスが置いてたり現地の人がお茶を飲んでいる光景が広がってます。フルーツを売る人やサモサや揚げパン?みたいなものを揚げてる人、どこから持ってきたのか麺やご飯を食べている人がたくさんいてみなさん好き勝手やっていて歩いているだけでとてもおもしろいです。

 

鉄道駅に近づくとインド系ミャンマー人なのかインド人なのかわかりませんが、肌の黒い男が「どこ行くの?」と話しかけてきます。聞こえないふりしてスルーしたら問題なし。 どうやら鉄道駅を通り過ぎてしまったようで、少し戻って横断歩道を渡りとりあえず駅に入ると運悪く駅の中でそのインド人風の男にあってしまいます。

イ「やあ、どこ行くの?」

私「ただ歩いて散歩してるだけだよ」

イ「どこか行くなら、鉄道の時刻表はそこにあるからね」

私「ありがとう」

ふむふむ。前日に同郷の方に教えてもらった通り、鉄道は安いけどかなり時間がかかりそう。

イ「もしバガンに行くなら鉄道じゃなくてバスの方がいいぞ、時間がかかるから」

私「バスのほう探してみるね、ありがとう」

イ「バスチケットならすぐそこで買えるよ、案内してやるからついてこい」

とのことで、まあ人通りも多いし身軽だから何かあっても逃げれるだろうと踏んでついていくことにしました。

イ「おれ鉄道で働いてるんだよね」

私(バスチケット売り場紹介してる場合ですか?)

 

そんなこんなで連れてきてもらったのは普通の旅行代理店。 そこにはミャンマー人店主と、通訳代わりの別のインド人風の男がいました。 バスの値段を聞くと、ネットで調べていたのと同じ額だったのでそこで購入することに。 バスターミナルまでの行き方や時間を確認していると、白人女性が1人入ってきました。 なんとなくひと安心です。 手続きしてもらっている最中にその女性にどこ行くの?と聞くと、明日の夜行でバガンに行くのよ、とのことでじゃあ明日バスターミナルで会うかもね〜と言って私はお店を後にしました。

 

そこから一人でかの有名なシュエダゴンパゴダへ向かい〜というのは嘘でございます。

その女性が旅行代理店から出てくるのを張り込んでおりました。喉が乾いていたので店を出て数十m先にあった、テーブルと椅子を広げているだけのお茶屋さんで足を止めるとそこで一服してた現地の強面おじさんが、お前も飲むか?座れ座れと声をかけてくれ、おーい!この子なんか飲みたいってよ!とお店の方に伝えてくれました。結局甘いコーヒーを頼み、あとは無料のお茶を出してくれました。 ミャンマーでは日本でいうお冷の代わりにあつあつのお茶を出してくれます。ほうじ茶に近い味です。どちらかというよりコーヒーよりこのお茶目当て。 気付いたら強面おじさんが1人増え、どこから来たんだ?と言うのでジャパンだよ、というと急にニコニコになり立ち上がってお辞儀までしてくれました。

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10分くらいすると狙い通り白人女性が代理店から出てきたので手を振って、良かったら一緒にお茶でもどう?と声をかけると私も休むー!と言ってくれました。まさかの初ナンパは海外にて大成功でございます。なかなかのストーカー気質を発揮しました。 どうやら彼女もインド人風の男に連れられあの店に入ったようでなかなかのお人よしです。

こんな出会いで今日の目的地も一緒だったのでこの方と一緒に観光することになりました。 普段はこんなこと絶対しないんですけどね。ポルトガル人の彼女は明るく元気で一緒にいてすごく楽しかったです。

 

まずはボージョーアウンサンマーケットです。 服飾雑貨やお土産小物を置いてるお店がぎっしり並んだマーケットです。彼女が薄いズボンを買いたい、というので探します。ロンジー(現地の人が履いている巻きスカート)だったり、布は結構置いてましたがいわゆるタイパンツ的なのは少なかったです。

あっても「また象柄か…なんでこう、全部のパンツに象いれちゃうんだろうね?象がないデザインを出しなさいよ!」と、ああ同じこと思ってる人いるんだなと安心しました。 結局2着探しに探した象柄ではないタイパンツを購入して満足しておりました。

 

お昼にはシャンヌードルを食べました。シャン州という場所発祥の麺料理で、これまた美味しいのです。 なんだか汁あり汁なしが選べるみたいで汁ありを頼みましたがあっさり味で美味でございました。 店員さんもすごくおもしろい人で楽しい食事でした。

 

その後はやっと本日のメイン、シュエダゴンパゴダです。 お昼の食堂から距離があったのでタクシーで行こう!と言われたのですが、直線の道だしバスに乗ってみない?と聞いたらいいね楽しそう!と答えてくれたのでよかったです。 彼女は買い物中も食堂でもそうでしたが誰に対してもフレンドリーで(馴れ馴れしさは感じない)、こういう性格だと一人旅もすごく楽しめるだろうなあと思いました。うんうん、いつかこんな人になりたいです。

パゴダは案の定靴を脱がなければならず、階段とたまにある地面の黒いところだけ燃えるように熱かったです。あと砂が溜まってる場所があってそこも火傷しそうなくらい熱く、急に走り出す2人組みたいになってました。白い部分はそこまで熱くなかったです。 肝心のパゴダは圧巻!ですが、修復中なのが残念です。 パゴダよりも周りにある小さな寺院の天井の装飾だとかがすごく綺麗でかわいくて見とれてました。 本当は夜景も見たかったのですが、まだ昼の12時過ぎです。今回は諦めます。またご縁があればきっと見られるでしょう。

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パゴダを見終わった時点でポルトガル人の彼女とお別れです。20時間のフライトを経て今朝着いたというのでそりゃ疲れますよね。 また明日、バスターミナルでねといってお別れ。なんやかんや乗るバスは30分違いなので会える保証もないし、そして連絡先も交換してないのですが旅は一期一会の連続です。また会えることを信じて、手を振ります。ご縁があればまた会えるかな。

そのあとはちんたら歩き、途中にあったいい感じの公園で1時間ほどボケーっとして宿に帰りました。

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