長所どこでも寝れる、短所どこでも寝ちゃう
過酷な移動をしてついた先には宿がないという散々な1日でございました、結局クズロルダの駅に着いたのは夕方16時頃。もう宿も見つからないし、あまり何があるかもよくわからず下調べ不足のまま来た街だったのでここはもうすっ飛ばしてこのまま鉄道で次の目的地だったテュルキスタンへ向かうことにしました。
クズロルダからテュルキスタンへの移動手段、というか鉄道の時間はあらかじめネットで調べてました。本数は少なくはないのですがちょうどいい時間に着く時間が少なくて私が狙っていたのは6:42→11:48、3:37→10:15の2本です。日の入りが遅いので15:55→20:40もなくはないかなと思ってたのですがこの電車はさっき行ってしまったばかり。というわけで先の2本の鉄道狙いで窓口まで行くと、おばさんは外国人の私の顔を見て困ったそうで別の窓口へ連れてってくれました。
で、連れてってもらった先の窓口にいたお兄さんも英語がわからず、もはやなんでここに連れてきてくれたのかよくわからないけどとりあえず私の乗りたかった列車は完売。どうしようかと困り果てていると、「今日移動すればいいじゃん、今日の列車じゃだめなの?」と言うので今日の列車あるんですかー!買います!と即決。なんと21時発夜中の2時半にテュルキスタンに到着するあほみたいな列車でした。
でも考えてみたら、夜中の3時半に乗るのも、夜中の2時半に着くのも危険度で言えば変わらないよね…カザフは駅で寝泊まり出来るっぽいし…と自分を納得させました。カラガンダよりクズロルダの駅のほうが待合室はしっかりしてましたし。
というわけでチケットを購入してフル装備のまま駅の周辺を散策、というかカフェでも入ってwifiつないでのんびりしたいです。
駅舎の側面に書かれた絵。なんだろう労働者っぽいですね。
駅前の広場、というか公園。こちらはどなたでしょう。
これだけ見て、駅横にあるカフェへ。とりあえずwifi付きのカフェを探しますが…ない。どこにいってもない。駅前にある店を、携帯片手にいつでもwifiキャッチできるように歩き回りますがどこにもない。ホテルからはさすがにwifiが出ていたけど泊まりもしないのにwifiつながせてくれという勇気はなくて、飲食店という飲食店に「wifiありますかー」と尋ねながら入ってみるもNOとしか言われない。
なんやこの街どうなってんの…と思って疲れ果てて、駅前の公園に微弱ながらFreeWifiとんでたので繋げてみたら繋がりました。なんと。灯台下暗し。
おっそいネットで次の街の宿を予約し、母に生きてますとだけ生存報告。
ネットで出来る最低限のことはしたので、あとは涼しい駅に戻って時間潰すか…と思ったら駅のほうががっつりFreeWifiとんでますねー。サクサクですねー。重い荷物を担いでwifi探してたアレは一体なんだったんでしょう。ばかばかしくなってしまいます。
快適にネットをしたあとはトイレへ。駅のトイレは有料でした。
そういえば中国を出て以来、キルギスでもカザフスタンでも「ああここの国にはちゃんと人権が守られてるトイレだなあ」としょうもないことを思いながら入るのですが、このトイレは人権が守られてそうで守られてないトイレでした。大事なところが隠れそうで隠れないトイレです。
一瞬でトイレを済ませ、せっかくなので砂埃にまみれた顔をばしゃばしゃ水道で洗って、手ぬぐいを外のリュックの中に忘れてきたので結局自分の着ている砂埃で真っ白になったTシャツで顔を拭きました。日本を出て、生活力は間違いなく下がってますが生命力というか鈍感力というかなんか色々どうでもよくなってきました。
そんなこんなで時間を潰し、夜行列車に乗ってうとうとしてたら一瞬でテュルキスタンに到着しました。
深夜2時半。本日の寝床。
3連結の手すり無しの椅子で寝るにはばっちりです。
私と一緒にテュルキスタンで降りた人たちはみんな暗闇に消え去っていきましたが、これから来る鉄道を待ってるひとたちも結構いるみたいで待合室は空きすぎず混みすぎずという感じでゆっくり寝れました。うとうとしてるときに揉めごとがあって1人警察官に連れてかれた人がいましたけど。
そういえばクズロルダは気付いたらヌルスルタンとの時差1時間、日本との時差4時間になっていたけれどテュルキスタンはヌルスルタンと同じで日本とは3時間差に戻ってました。現地時間で1時半に着くと思っていたけれど結局チケットの印字通り2時半について良かったです。ここから更に東にあるウズベキスタンのタシケントは日本との時差4時間だから世界は不思議。まあウズベキスタンも横に長い国なので色々調整もあるのでしょう。
深夜3時、意外と眠くならずにずーっと天井を見つめていると最初は大きな蛾が飛び回っていると思ったけどさすがに大きすぎ…コウモリでした。コウモリをずっと目で追っていても眠くならないので天井見つめるのをやめて横向きになりました。私はいつからか枕が変わると眠れない繊細な人間になってしまいましたが好きな枕は極薄枕、合わなければ枕無しで寝ますというスタイルが日本にいるときから定着してますので結局どこでも寝られます。実家にある、ふわっふわなのに頭を乗せたらどこまでも沈んでぺったんこになる枕が恋しいです。
そんなわけで結構ゆっくり寝られて朝6時に目が覚めました。夜中ほど人はいませんがそれでも待合室でみんなのんびりしています。宿に移動しようかとも思いましたがさすがにまだ早すぎるなと思いもう少しゆっくりすることに。
朝7時。そろそろ移動しようかとのびをして目を1回瞑るともう8時になってました。衝撃。瞬き1回で1時間です。しかも周り誰もいません。誰か起こせよって思いました。
そんなわけで宿に移動です。テュルキスタンはクズロルダともだいぶ違った印象で、私のイメージではこれもうウズベキスタンです。カザフスタンおもしろいなあ、いろんな顔を持ちすぎです。
野良犬がうようよしててちょっと怖かったですがそれよりも怖かったのはこちら。
朝の8時半で33℃もあります。これは宿に到着直後にチェックしたものですが移動しながら倒れるかと思いました。
宿に着くとありがたいことにすぐチェックインさせてくれ、安い値段ですごく立派な朝食も出してくれました。
宿のこんな素敵テラスでお食事させてもらったんですが暑すぎて肘の関節から汗がとまらないという現象がありました。なのですぐシャワーを浴びて、洗濯物も全て丸洗いしました。シャワーでは頭を洗ったら茶色い水がたくさん出てきました。洗濯物からもそうですが、自分からあそこまでの色の水が出るのは初めてだった気がします。
今日はさすがに何もする気が起きず、ちょちょっとブログを書いて、夜食を仕入れ、お昼寝して、ごろごろしてました。宿の人がスイカをたくさんくれたので幸せです。
夜になると宿の庭にユルトを建てるというので見学です。
このホスピタリティばっちりのお宿はまだ開店して2-3か月だそうで、日本人は私で4人目だとか。結構きてますね。このユルトもお客さんの宿泊用に新たに購入したようで、うろ覚えですが7万くらいと言ってたかな…結構な大きさだったけどまあまあ安いんだなと思ったことは覚えてます。これを設置するために結構な人数が来てたので宿の兄ちゃんに「近所の人?親戚?」と聞いたらユルトを買ったらついてくるお助けサービスみたいなことを言ってました。家具頼んだら組み立ててくるのと同じですね。
キルギスのイシククル湖でもユルトの設営は見ましたがあのときは途中で夕食に呼ばれて最後の仕上げが見れなかったんですよね。だから今回は見れるのを楽しみにしてたんですがなかなかこだわりが強いのかお助けサービスチームのチームワークが悪いのか作業が進まず、見てるうちに眠くなってしまい部屋に引き上げました。残念。
長い二日間がやーっと終わってぐっすり寝ました。
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カザフスタン鉄道のHP
予約は利用したことないですが、時間を調べるために活用してました。