犬に怯えながら見るアユタヤ遺跡

一昨日は一生懸命アユタヤを歩いてきました。いや、漕いできました。

めちゃくちゃ良かったです。

 

まず朝起きて、アユタヤ市内で宿替えです。本当は連泊したかったけど空きがなくて渋々移った形ですが、移ったほうの宿のほうが立地がよく自転車で大きな道路を渡る必要もなくてよかったです。

まだ朝の涼しいうちから歩いて移動したので犬たちが元気で…3匹同時にこっち見てるもんだから半べそかきながら歩いたら見逃してもらえました。ありがとうございます。

 

新しい宿から自転車を借りて、さあ行くぞ!と気合を入れて飛び出したら早々鍵を失くすというトラブルが発生しました。

気付いたら自転車のかごに入れてあるチェーンから鍵だけが抜けてなくなっていたのです。またもや半べそをかきながら宿まで帰り、謝ったら「お前もかー!」と言われたので、はて?と思ったら鍵だけなくなったチェーンが山積みになっていて、少しだけ安心しました。本当はだめなんですけど。

 

で、気を取り直して遺跡です。

アユタヤ遺跡とは…

これらの遺跡を作ったのは1351年 - 1767年に存在したアユタヤ王朝である。この王朝は、ナーラーイ王時代には現在のラオスカンボジアミャンマーの一部を領有するほどの勢力を持っていた。中心都市であるアユタヤは、流れの穏やかなチャオプラヤー川に位置し、貿易に持ってこいの地形であった。この貿易に適した地で、王はその独占貿易で莫大な利益を収め、同時に上座部仏教を信仰していた王は、この莫大な利益をもとに数々の寺院(ワット)を作り出した。しかし、1767年ビルマミャンマー)のコンバウン王朝による攻撃を受けてアユタヤ王朝は消滅した[3]。同時にアユタヤ市内の建造物や石像は徹底的に破壊され、ほとんどの寺院は廃寺となり、王宮も台座を残すのみとなった。世界的にみてアユタヤの建造物の多くが比較的新しい建造物であるにもかかわらず、そのほとんどが煉瓦のみになっているのは、このためである。

だそうです。wikipediaより。

 

実際に歩いてみると、かなりの規模の土地に仏塔が立ち並びかなりの巨大王朝だったんだなあと感じます。

まずは有名なワットマハタットの仏頭。

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説明にある通り、遺跡内にあるほとんどの仏像は首もしくは上半身が破壊されていました。仏頭はそのまま持ち去られたそうですが、ここに置き去りにされた仏頭が1つ、木の幹に飲み込まれ長い年月が経ったようです。

この場所では仏頭より高い位置からの写真撮影が禁止で、膝をついて写真撮影ができるようにすのこが置いてあります。私が写真を撮っていると、隣にいた中国人と思われるおっさんが奥さんに写真を撮ってもらい立ち上がろうとした瞬間に屁をこきました。やめなさいよあんた。

アユタヤ遺跡公園は一歩外に出ると車の音で騒々しいのですが(バンコクに比べたら全然だけど)、でもこの辺りは静けさに包まれていて神聖な場所なんだなあと感じました。

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頭を破壊された仏像たち。

ぞっとします。何がビルマ軍をここまでさせたのかわかりませんが、見事に破壊されてるのです。罰あたりな。すごい執念です。

ミャンマーっていったら同じく仏教の国だと思うんですけど、いいのかなあ…敵だからそんなの関係ないんでしょうか。

 

遺跡たち。

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ビルマ軍に破壊されたのが1700年代後半。写真で伝わるかわかりませんが、もっともっと前の古代遺跡みたいな雰囲気が出てます。日本で1700年代に建てられたものってっちょっと思い浮かばないけど、それにしてもこんな雰囲気ではないでしょう。

 

 えっちらおっちら自転車漕いで別の遺跡へ。

 

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中の天井

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偉い人のお墓

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ストⅡの舞台

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このストⅡの舞台、ワット・ローカヤスターは少し遺跡群の中でもはずれにあるのですが、この時点で14時半頃。おかしい。犬が起きている。幸か不幸か、若干曇りで涼しいから活動を開始した奴らがいます。なるべく屈強そうな観光客について自転車を漕いでいきます。ふえええん。勘弁してください。

 

涅槃仏さんを見て、そういえばストⅡのサガットはどっからどうみてもタイ人ではないよなあなんて考えながら、犬にばれないように全力で自転車を漕いで宿に帰ります。

15時40分から宿主催のボートツアーなるものがあったのです。アユタヤのお堀の外側にある主要なワットを巡りながらボートで1周するというもので、こちらで見た夕陽と遺跡のコンボが最高に綺麗でした。

 

こんなの見たことない!

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大満足です。

ところでこのツアーはドイツ人女子2人、台湾人男女2人、気付いたら紛れ込んでいたドイツおじさん1人、私という面々でした。みなさんたいそう良いひとたちで、ドイツ人も話しかけてくれたし、あらあなたたち愛想よければやっぱり天使みたいに可愛いじゃないなんて思いながら参加してました。

 

台湾人男女2人も非常に仲良くしてくれてありがたかったです。

ただこの2人、ボートでは一緒に座るのに遺跡につくとそれぞれ単独行動するのです。見たいものを気遣わないで見るなんて素敵なカップルだ~と思っていたらまさかカップルじゃありませんでした。

「実はあの人、私の彼氏じゃないのよ。ただの友達なの。しかも私彼氏いるんだよねーwww」と。ああ、ちょっとちゃらい感じの子…とも思いましたけど、最後にfacebookを交換すると友達998人と1177人という恐ろしいコミュニケーション能力の高さを持った2人組でした。そりゃあ私なんかとでも仲良くなれるよね。

 

この2人とはナイトマーケットも一緒に行き、お互いの国のことを話しながら楽しく過ごしましたとさ。

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「日本人はずっと働きっぱなしってきくけど、あなたは仕事がないからラッキーね!」と120%の笑顔で言われましたが、本当にラッキーなんでしょうか。ちょっとなんて返事したらいいのかわかりませんでした。

 

そんなわけでアユタヤを後にし、バスで6時間かけて昨日はスコータイに来ました。パンとお水とフリーランチがついた立派なバスです。

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スコータイも遺跡が有名な場所で、年代でいうとアユタヤ遺跡より古いスコータイ王朝の遺跡群があるそうですので、これも今から自転車で回りたいと思います!